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魔法の木/ウィリアム・フォークナー

魔法の木
フォークナー(ウィリアム・カスバート・フォークナー)

My評価★★★

訳:木島始
福武文庫(1989年12月)[廃版]
カバー画・挿画:ドン・ボロニーズ
ISBN4-8288-3118-5 【Amazon
原題:THE WISHING TREE(1927)


誕生日の朝、少女ダルシーが目覚めると、ベッドの側に見知らぬ少年モーリスがいました。モーリスがカバンからリスほどのシェットランドポニーを取り出して息を吹きかけると、人が乗れるほどの大きさになったのです。
不思議な少年モーリスに誘われて、ダルシーと弟のディッキーと召使のアリス、向かいに住んでいるジョージは、「願いの叶う魔法の木」を探しに出かけます。
途中、エグバートじいさんと出会い、じいさんが魔法の木を知っていると言うので、道案内を頼みました。
しばらく行くと、白い葉っぱの木がありました。その木の葉を摘み取ると、持つ人によって葉の色が変わるのです。ダルシーは美しい青に、ジョージは紫色に、モーリスは金色に。
お腹が空いたジョージが「サンドウィッチを食べたい」と言うと、どこからかサンドウィッチが現われたのです。なんと口にした言葉が実現するのです。でも、ジョージとディッキーがとんでもないことを言い、みんなは散々な目に遭います。果たして魔法の木はみつかるのでしょうか?みんなが辿り着いたところは・・・。

********************

1950年にノーベル文学賞を受賞したウィリアム・カスバート・フォークナー(1897-1962)が、30歳頃のときに書いた唯一の童話。訳者あとがきによると、フォークナーは1929年にエステルと結婚するが、結婚前にエステルの連れ子ヴィクトリア(当時8歳)のために書いた作品なのだそうです。
誕生日を迎える夜、ベッドに左足から入って、眠に就く前に枕をひっくり返したダルシー。すると翌朝に不思議なことが起こるんです。幼年向けということもあり、とてもわかりやすく、至って単純な内容です。
ストーリーはともかくとして、人物の陰影が冴えていると思います。黒人の召使のアリス、アリスの夫とエグバートじいさんには南北戦争の傷痕があったり。後にフォークナーは南部を舞台にしたサーガを書き続けるのですが、その萌芽がすでに見受けられるのではないかと思います。(2003/7/19)

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