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郵便屋さんの話/藤本将

郵便屋さんの話
作:カレル・チャペック
絵:藤本将

My評価★★★☆

訳:関沢明子
フェリシモ出版(2008年3月)
ISBN978-4-89432-425-1 【Amazon


郵便配達のコルババさんが、郵便局でうっかり居眠りしているうちに夜になってしまいました。夜更けに目を覚ますと、どこからか郵便屋の服装をした小人たちが現れ、郵便物の仕分けをしているではありませんか!?
仕事が終わった小人たちは、手紙でトランプ始めました。どうやって手紙でトランプができるのでしょうか?気になってしようがないコルババさんは、小人たちの仲間に加わり、その秘密を教えてもらいました。

ある日、住所も宛名も書かれていない、しかも切手も貼り忘れた手紙がポストに入っていました。その手紙はとても愛情がこもっていて、トランプのカードでいえば一番強いエースです。
なんとかして届けてあげたいと思ったコルババさんは、手紙を届けてあげようと旅に出ます。チェコ中を捜し歩くのですが見つからず、1年と1日がむなしく過ぎたとき、疲れ果てたコルババさんは道端にしゃがみこんでしまいました・・・。

********************

原作はチェコを代表する劇作家・小説家のカレル・チャペック(1890-1938)の童話。カレル・チャペックは11篇の童話を書いていて、本作は1939年に発表された本に収録されているのだそうです(9篇の童話に、兄ヨゼフ・チャペックの1篇)。

ワクワクすることなんてなく、毎日の単調な仕事にやる気をなくしたコルババさん。でも小人たちに出会って、手紙に込められた想いを知り、宛名のない手紙をなんとか届けてあげたいとチェコ中を捜し歩くんです。なぜって?この手紙に若い恋人たちの幸せがかかっているから。
この手紙を届けることで、コルババさんは仕事への熱意を取り戻すことでしょう。

この童話には、カレルの兄ヨゼフ・チャペックが絵をつけている絵本があって、それは他社から翻訳刊行されているのですが、本書はイラストレーター及びデザイナーの藤本将(ふじもと・すすむ,1950年生まれ)が絵をつけた日本オリジナル版。
藤本さんは多方面でイラストの仕事をしているので、名前は知らなくても絵を目にしている人は結構いると思います。
はじめ藤本さんだと気づかず、てっきりチェコの現役イラストレーターが描いているのだと思ってしまいました。それほどチェコっぽい感じのする絵なんですよ。
さらに絵が話にピッタリ合っているんです。そして、とても70年以上前に発表された童話だと思わせない。懐かしい感じはするのですが、古臭さはないんです。懐かしい雰囲気を醸し出しつつ、モダンで温かみのある画風だと思います。(2008/8/14)

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