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比類なきジーヴス/P・G・ウッドハウス

比類なきジーヴス
P・G・ウッドハウス

My評価★★★☆

訳:森村たまき
国書刊行会(2005年2月)
ISBN4-336-04675-1 【Amazon
原題:The Inimitable Jeeves


比類なきジーヴス有閑貴族でのんびり屋の青年バーティー・ウースター。
オックスフォード時代からの親友ビンゴ・リトルは、半年で1ダースも一目ぼれをする名人。しかもトラブルメーカー!ビンゴは恋を成就するために、無理矢理バーティー(と言うよりは知恵袋のジーヴス)の強力を得る。
バーティーを結婚させて一人前にしようと、お見合いに余念のない口喧しいアガサ伯母さん。双子の従兄弟クロードとユースタスが引き起こす騒動など、バーティーが巻き込まれる数々の珍事件。それらを解決すべく、執事のジーヴスが鮮やかに、ときには強引に手腕を発揮するユーモア連作短篇集。

********************

訳者あとがきによると、ペラム・グレンウィル・ウッドハウス(1881-1975,イギリス)は93歳で没するまでの60年以上の作家生活において、非常に多くの作品を執筆したという。イギリスではつとに有名な作家なのだそうだ。
本作は当初短篇して発表したものを、後に長篇として体裁を整えるために加筆したものだという。ユーモア連作短篇といったところ。

いかにもイギリスらしい感じのユーモラスさが面白かった。イギリス人の書いたものを読むと、彼らのユーモアはアメリカ人のようなストレートなものではなく、ウィットで捻りがあると思う。またウィットに富んだユーモアの対象に、イギリス人自身も含むことを辞さないように思う。

ビンゴのせいだったり、お見合いや賭け事などによって、トラブルに巻き込まれるバーティー。とは言ってもは、あくまでもバーティー巻き込まれ型。
ところで、このジーヴス、なかなかの遣り手。自己の利益はちゃっかり得ているし、自分の意思は通す。主人の名誉よりも実利を取ったり、ある意味、現実派と言えるだろう。でも、それは相手がバーティーだからこそなんだろうなあ。
バーティーは気が弱いというよりも、人と争うことが嫌いなのだろう。また、自分の名誉世間体にもほとんど興味がなさそう。だから二人は上手くいっているんだろうな。この二人の距離感がいいんだなあ。
バーティーもジーヴスを当てにしているのだけれども、ときには二人の間に不穏な空気が流れる。それは主にバーティーの衣装のせいだったりする。正確にはバーティーが選んだ服の色。それがジーヴスにはどうしても許せない。最終的にバーティーが折れるわけだけれど。

そんなバーティーが遭遇する珍騒動をジーヴスが鮮やかに解決する。ほぼ全篇がそうしたパターンなんだけれども、飽きなかった。まったりと読めて愉しめた。
結末を知るために急いで読むよりも、のんびり寛いで読むのが正解だと思う。まったりしたいときに最適な本ですね。(2010/6/1)

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