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ぬりものとゴハン/赤木智子

ぬりものとゴハン
赤木智子

My評価★★★★

講談社(2006年4月)
ISBN4-06-213399-7 【Amazon


著者は漆職人・赤木明登さんの奥さん。結婚当時、明登さんは婦人雑誌の編集者、智子さんはギャラリーに勤務し、若い作家の個展などを企画していたという。
2年後、明登さんが仕事を辞めて職人になるため、家族3人で東京から能登半島の輪島へ移住。それから18年、当時の事から現在の暮らしまでが綴られているエッセイ集。

明登さんは職人に弟子入りするが、4年の「年季」の後、1年の「お礼奉公」をして修行しなければ一人前とはみなされない。その後、独立して弟子をとり、現在に至っているという。
智子さんは、年季が明けるころに「研ぎものという輪島塗の工程の一つである技術を習う。明登さんの修行中に2人目の子どもが生まれ、現在は3児の母。

生まれも育ちも東京の著者が、右も左のわからない能登で、一軒家を借りて暮らす。子どもを抱え、しかもダンナは修行の身。
古い農家を借りて薪ストーブを設置し、土地を耕して畑を作る。とにきは部屋からカワセミを見ることができる暮らし。こう書くと牧歌的な暮らしのように思われるだろうが、近所にスーパーはなく、病院だって近くにはないだろう。ましてや雪深い地での生活は、並大抵の苦労ではなかっただろう。
雑誌『アルネ(10号)』に、智子さんの記事が載っているのだが、それによると財布に50円しかない日もあったとか。でも、そんな苦労を感じさせない。

著者は自身を楽観的と言ってるけれど、何をするにも楽しで挑戦し、物事に楽しみを見つけ出せる人(これが肝心だと思う)だからだろう。その楽しい気分が、読んでいるこちらまで伝わってきて、元気をいただいているような気になる。そして、少女のような人だと思う。少女のような新鮮な感情を失わず、素直に感動できる人。
明登さんによる『あとがき』もまた良くて、素敵な夫婦だなあと思う。こんな夫婦に憧れる。(2006/7/20)

+赤木明登『美しいもの』

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