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ぼくがつ ぼくにち ぼくようび/荒井良二

ぼくがつ ぼくにち ぼくようび
文・絵:荒井良二

My評価★★★★☆

平凡社(2001年8月)
ISBN4-582-82966-X 【Amazon


元気になれる、元気をくれる絵本!なんとなく気持ちがブルーなとき、嫌なことがあったとき、そんなときに読みたいビタミン剤的絵本。スーッとわだかまりがおさまって、明るく楽しい気分にさせてくれるんです。
絵本というより、つぶやきふうの日記とイラストかな。エッセイという感じもします。文は手書き文字で、1ページごとに文字色が変わります。イラストは、子どものラクガキ風と言うか、抽象画風と言うか・・・。ともかく、のびやかで見ていると気持ちがウキウキする感じがして、見ていると楽しくなるんです。

ぼくが歩いていたら、話しかけてきたピンク色の雲。クツ屋で買った青と赤のクツ紐。夜に窓を開けたときのこと。乗り過ごしてしまったバス。歩いて歩いて辿り着いた名前のない町。ちょっとした日々のちょっとした素敵な出来事が綴られる、大人のための絵本。

ぼくがつ ぼくにち ぼくようび

晴れた空にむけて、アーッと口を大
きくあけると 太陽のつぶつぶが口か
らコロンコロンとはいってきて、なんと
なく心のバイキンがシュンとなって
小さくなる気がしていいぞォ!!
空にもっこり雲、子どもの時の雲の
観察日記を思い出したあ!毎日
あんまり変わりない雲に、おもしろい
形になってちょうだいなんてお願い
したもんだよ。


参考までに1日(1ページ)引用しました(改行は本文のまま)。引用文でもわかるように、子どもの視点で書かれた文ではないんです。大人の視点で書かれているのですが、語り手はもはや完全に無邪気ではないんですね。そのためかこの絵本の楽しさは、底抜けの陽気さではないんですよ。ちょっぴりのせつなさが含まれているような気がします。そこには物事を否定するのではなく、肯定し受け入れてそれを楽しむ、という姿勢がうかがわれます。

人にとっていちばんベストな状態は、左右色違いのクツ紐を「ぼくらしいな」と思えるように、自分らしく在ることではないでしょうか。そういうことを作者は上手く表現していると思うんです。
でも、気持ちに余裕がなければ受け入れることも楽しむこともできない。そのためにはちょっとした想像力、ちょっとした遊びごころが必要ではないのかな。
クツ紐でなくても、各人各様に自分らしい『ぼくがつ ぼくにち ぼくようび』があるのではないでしょうか。(2005/7/14)

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