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かえでがおか農場のいちねん/アリス&マーティン・プロベンセン

かえでがおか農場のいちねん
文・絵:アリス&マーティン・プロベンセン

My評価★★★★☆

訳:岸田衿子
ほるぷ出版(1980年6月)
ISBN4-593-50133-4 【Amazon
原題:THE YEAR AT MAPLE HILL FARM(1978)


題名どおり、農場の仕事や動物たちの一年を描いた絵本です。雪に埋もれた1月の農場は、一年間でもっとも静かなようです。池の氷が硬くなる2月、子どもたちはスケートへ。
3月はポニーや牛、羊、山羊などに赤ちゃんが産まれる季節。4月になると鳥たちが卵を産み、雛が孵るので農場はどこもにぎやか。そして夏。
やがて収穫の秋がやってきました。子どもたちは大きなカボチャ、リスは木の実を集めます。北風の吹きはじめる11月になると、農場も森もざわついてきました。渡り鳥たちが飛び交い、動物は種付けに借り出されるからです。
そして12月、冬ごもりの季節がやってきました。

********************

作者プロフィールによると、アリス(1918生まれ)、マーティン(1916年生まれ)夫妻はニューヨークのスタッツバーグ近くの農場で暮らしているとのこと。農場の一年間を、とてもわかりやすく簡潔に描いています。
農場の仕事はたくさんあると思うのですが、そんな仕事を描き連ねても、その職業に感心をもたせるためならともかく、絵本としては面白くないでしょう。また動物の生態を詳しく描き、いかにも観察している観察日記のような本になっても面白くないでしょう。
ではどんな絵本なのかというと、冒頭にどうぶつたちはいちねんなんてしりません。でもきせつのことは、よくしっています。とあるように、まず四季の移ろいがあり、その移ろいにそって暮らす。そういった暮らしから生じる豊かさを描いた絵本ではないでしょうか。

絵は装飾や余計な線を排しつつ、存在感・躍動感を表しています。シンプルでムダがなく、それでいて人々や動物、季節の温もりが伝わってきます。色彩といい抑制の効いた絵柄といい、「イギリス作家が描いた絵本」と言われても違和感ように思うのですが。

作中の農場は、十中八九アメリカの農場だと思うのですが、人々の服装を見るとアメリカン・スタイルと言えないところが興味深いです。9月のページで蹄鉄を打つ男の人はカウボーイ・ハット(おそらくテンガロン・ハット)を被っているのですが、11月での乗馬服と騎乗術はブリテッシュ・スタイルなんですよね。
イギリス文化の影響が伺えるのは、夫妻がシェーカー教徒であるから、そうした人たちが暮らす土地なのだろうと推測。(2004/9/19)

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