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ひとつの夜/いもとようこ

ひとつの夜
詩:やすいすえこ,絵:いもとようこ

My評価★★★★

偕成社(1991年12月)
ISBN4-03-964420-4 【Amazon


たそがれ時の光が失せかけ、町の家々が黒々としたシルエットになるころ。やがてあたりは真っ暗になり、空に星、窓にあかりが灯るころ。闇のなかで窓がポッと浮かび上がる。
しんとした夜。でも窓の向こうでは様々な人々が、それぞれの夜を過ごしているのです。

ママは坊やにおやすみ前の本を読んであげています。別の窓ではパーティーなのでしょう、乾杯をする人々がいます。ひとりぼっちで過ごす夜。読みかけの本を前にして居眠りする女の子。
みつめ合う二人の夜。ベッドのなかではやくも夢に旅発つ少女。黙々と練習に打ち込むボクサー。飲み潰れる男の人。祈るように幸せを夢みる女の人。病院の窓の向こうには幾多の命     

********************

遠くから見ると、幾千幾万もの町のあかりが輝いているように見えますよね。数え切れないほどの町のあかりと窓のあかり。そこではみんなどう過ごしているのかなあ、と想像したことはありませんか?
夜の静寂のなかで、昼間とは違う顔をしている人々。仲間たちと過ごす時間、二人で過ごす時間、自分だけの時間・・・。誰もがおもいおもい過ごす夜。
遠くからでは同じような窓に見えても、窓の向こうにはひとつとして同じ夜はないんです。

ひっそりとした闇のなかで、吐息のようにささやかれる想い。誰にも知られることのない想い。この絵本からは、そんなひそやかな夜の静けさと、夜という時間の持つ包容力とでも言いましょうか、そんな感覚が伝わってきました。
また、やわらかで温もりのある貼り絵からは、闇色の夜の微温を感じました。(2001/12/25)

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