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暖炉の火のそばで/トーバ・マーティン

暖炉の火のそばで ターシャ・テューダー手作りの世界
トーバ・マーティン

My評価★★★★★

写真:リチャード・W・ブラウン
訳:食野雅子
メディアファクトリー(1996年12月)
ISBN4-88991-406-4 【Amazon
原題:TASHA TUDOR'S HEIRLOOM CRAFTS(1995)


ターシャ・テューダーの若き友人トーバ・マーティンがコーギコテージを訪れ、ターシャの生活や彼女の手仕事について語った大判のフォトブック。
ブラウンの写真は絵画のようでとても美しいです。しかも雰囲気があります。何も知らずに写真を見せられれば、(カラーではあるけれども)19世紀の生活を写したのだと信じてしまうのではないでしょうか。

料理はもとよりバター作り、籠作りや機織り、19世紀のドレス、人形劇場の人形、羽根や木彫りで作った、本物ソックリの動物のぬいぐるみ等々、すべてがターシャの手作り。アキノキリンソウが毛糸などの染色に使えるとは知らなかった。

ターシャは麻のシャツを作るために、亜麻から育て糸を紡ぐという凝りよう。出来上がった麻布は、非常に目が細かくやわらかな印象。写真で見ても、彼女の織物には、機械品にはない質感が感じられるんです。
いやはや、一人の人間がこんなにも様々なものを作れるとは!その器用さとバイタリティに驚きです。
しかもすべて昔の道具を使って作るのだから。私のような者には何にどうやって使うのかわからない道具ばかり(なかには古風な弦楽器もあります)。でも、実際に使われるところが写されていて、使われない道具はないのではないでしょうか。

昔ながらの方法で作る蜜ロウソク作りやリンゴジュース絞りでは、家族や孫、友人たちが手伝うそうです。染色や石鹸作り、羊の毛刈りなどの重労働では、彼女を支える人たちがいます。そして、多くのものが手作りされていくんです。
こうした作業を通じて、家族や友人、隣人との絆を深めているのではないでしょうか。
昔の人はこのようにいろいろなものを自分たちで作っていたんでしょうね。大変な労力ではあるけれども、だからこそ大事に使い続けたのでしょう。

かつて人々は生活に必要な様々なモノを作り出す知識を持っていたはず。でも、工業化され大量生産される現代では、多くの知識が失われてしまったのでは・・・。
昔の生活が快適だとは思わないし、大量生産によって私たち生活が格段に進歩し安定したことは確かでしょう。しかし便利さと引き換えに、私たちが失ってしまったのは何なのでしょうか。ふと、そんなことを考えてしまいます。(2006/1/31)

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