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ターシャ・テューダーのガーデン/トーヴァ・マーティン

ターシャ・テューダーのガーデン
トーヴァ・マーティン

My評価★★★★

写真:リチャード・W・ブラウン
訳:相原真理子
文藝春秋(1997年4月)
ISBN4-16-363490-8 【Amazon
原題:Tasha Tudor's GARDEN(1994)


園芸店に勤める園芸家でライターによる、四季を通じてターシャの庭を紹介する大型本。
園芸家によるだけあって、園芸家としてのターシャが書かれています。また、ターシャの庭ではどんな花が植えられ、どのように組み合わせられているかが具体的にわかります。

庭は一見して自然のままに見えますが、実は入念に計算されていて、文章を読んで写真と見比べると「なるほど」と納得。
何気なく見えるけれど、カラーリングや草丈が入念にコーディネートされているんです。色へのこだわりはさすが画家。
また、花ならばなんでもいいわけではなく、ターシャには独自のこだわりがあるのだそうです。どぎつい色の花は植えないし、気に入らない花は他の場所へ移したりするという。
そんなターシャの物言いを、友人であるマーティンは巧みに写し取っていると思われます。おそらくユーモアを交えてだろうけれど、キッパリした物言い。ターシャには、何事においても一家言あるのだろうと思われます。

チューリップのアプリコット・ビューティーや、スミレのジョニー・ジャンプアップ(ターシャはレディーズ・ディライトと呼んでます)、ラズベリー色のケシ、シャーベットピンクのアイリス。どれもターシャの絵本を思わせる色合い。どれも日本では見ない色ですねえ。私にとってはということですけど。
ジョニー・ジャンプアップとワスレナグサとの組み合わせは確かに素敵だ。ラズベリー色のケシは貴族的であるとともに、どこかカルメンの如き情熱的な印象。これは実物を見てみたいです。
私としては真っ白いロサのマダムハーディと、濃い紫色したクレマチスのジャックマニーとのコントラストが好み。
芍薬のエリアを見ると、それぞれの色が引き立って合っているのがよくわかります。他のエリアでもそうですが、手前の花と、奥の花または木とを効果的に見せているようなんです。

菜園もあり、野菜と花が一緒に植えられています。果物の木もあり、なかでもプラムの実をコーギン(コーギ犬の複数形)が採って食べてしまうという。ターシャはやめさせようとするけれど、言うことをきかない。食べたあと、コーギンは下痢をするんだって!
それでも盗み食いをやめられないらしいコーギン。コーギンには悪いけれど、ふふっと微笑ましいエピソードですね。

とても素敵な庭は、まさに秘密の花園。すべてにターシャの美意識が行き渡っていて、それがわざとらしくなく自然に見せています。ガーデナーとしてのターシャの手腕を知ることができる本です。ターシャのようにはいかなくても、園芸好きの人には色や草丈の合わせ方・見せ方など、参考になると思います。(2006/5/14)

ターシャの輝ける庭(リチャード・W・ブラウン)
ターシャの庭
ターシャの庭づくり

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