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山のクリスマス/ルドウィヒ・ベーメルマンス

山のクリスマス
文・絵:ルドウィヒ・ベーメルマンス

My評価★★★★☆

訳編:光吉夏弥
岩波書店(1953年12月)
ISBN4-00-110033-9 【Amazon
原題:HANSI(1934)


クリスマスのお休みを、山のハーマンおじさんの家で過ごすことになった町の子どもハンシ。
お母さんに見送られ、ハンシはオーストリア・インスブルク駅から、機関車に乗ってチロルへ。駅からは郵便の馬ソリに載せてもらって、ようやくおじさんの家に着きました。

一家はハーマンおじさん、アマリーおばさん、ハンシと同い年ぐらいの女の子リーザール。そして犬のワイドルに、馬のロムラス。
ハンシとリーザールは、雪が積もって家に篭ってばかりのワイドルを、外で遊ばせてあげようとスキーを履かせるのですが・・・。

森でのシカのエサやりに連れて行ってもらったハンシ。クリスマス・イヴに家々を回る三人の王さまたちや、夜中の礼拝のため山の教会へ行ったりと、ハンシにとっては何もかもが珍しく目新しいことばかり。
山での初めての生活に、当初はもじもじしていたハンシだけれど・・・。


********************


ルドウィヒ(ルドウィッヒ)・ベーメルマンス(1898-1962)はオーラトリアに生まれ、のちに渡米。マドレーヌ・シリーズの作者ですね。
この絵本は『岩波子どもの本』の一冊です。「編」と表記されているからには、原書には他にもお話があるのでしょうか?邦訳はダイジェスト版なのでしょうか?

町の子ハンシが初めて経験する山での暮らし。ごく普通の男の子が経験する、山での日々の営みを描いた絵本。
素朴な生活を、変に誇張したりせずに描いているところがいいですね。山で暮らす素朴な人たち、彼らの普通の生活が醸し出す、ほのぼのとした温もり感。
絵本といっても絵は少ないのですが、文面からは山の暮らしの様子がよく伝わってきました。華やかさはありませんが名作絵本だと思います。

都市で暮らす大人にとってみれば、雪に閉ざされた山での生活はとても大変なことは想像できるのですが、それでも本作で描かれている生活に、憧れに似たものを感じずにはいられません。
なぜでしょうねえ。一つにはのびのぴとした暮らしぶりでしょうか。そして人々の人柄かな。
ハンシのおかあさんが息子のことを頼んだ車掌さん、郵便屋のゼップルさん、木こりのフランツルさん、ハーマンおじさんとアマリーおばさん、みんな親切なんです。
人々はごく自然体で、当たり前のことをしているかのよう。親切心がわざとなしくなく、さりげないんですよね。そうした人々の関係がいいなあと思うんです。(2007/12/25)

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