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鬼平犯科帳(23)/池波正太郎

鬼平犯科帳(23) 特別長編 炎の色
池波正太郎

My評価★★★☆

文春文庫(2001/2/10新装版)
ISBN4-16-714275-9 【Amazon

目次:隠し子/炎の色


鬼平犯科帳(23)平蔵の亡き父に隠し子がいた!?
異母妹の名はお園といい、平蔵の亡き生母の名だった。お園は土地の顔役に言い寄られた。だが突っぱねたため、いつ仕返しされるかわからない。平蔵はお園を救い、兄妹だということは伏せて、役宅に留める『隠し子』

『炎の色』では、女密偵おまさが、そうと知らない盗賊・峰山の初蔵から、荒神の助っ人を頼まれた。峰山一味と荒神一味が合同での仕事だという。
荒神を継いだ二代目は、女賊お夏といった。そのお夏には奇妙なところがあった。お夏はおまさを気に入り、おまさもまた魅かれてゆく。
おまさは商家に引き込みに入ったが、見張られているため密偵たちと連絡ができない。火付盗賊改の役宅も見張られているに違いない。そこでお園が駆り出される。
一方、鬼平は大男の浪人剣客に襲われる。どこかで見たような男だが思い出せないでいた。大男は何者なのか?また、盗賊たちがあの手この手で火付盗賊改をかく乱しようとする。鬼平は盗賊たちの裏をかくことができるのか?

********************

平蔵の父の隠し子と、盗賊の隠し子が絡んだ一冊。お園、お夏、おまさ、異なる三人の女たちの巻。
平蔵が語る父は謹厳実直なイメージだったので、隠し子なんていそうにないのだが、さにあらず。うふふと笑う平蔵に妻の久栄が、殿様のほうは大丈夫かと問う。平蔵はサラリとかわすが、どうなんだか。隠し子の一人どころではなそうな。

鬼平がもっとも信頼するおまさは、荒神の二代目お夏に魅かれてゆく。おまさのことだから鬼平を裏切ることはない、けれども気持ちが揺れ動く。
この話の主役はおまさなのだけれど、どうしてもお園に注目してしまう。お園がいちばん目立っていて、次におまさ、二人に比べるとお夏の存在感が薄いような。お夏を非人間的な存在にしたかったのだろうけど、峰山の初蔵のほうがまだ存在感を感じるんだなあ。どうしてもお夏というキャラがピンとこないんだなあ。だからお夏に魅かれるおまさの心情も、いまひとつシックリこなかった。

平蔵は、お園に兄妹だということを打ち明けられないでいるまま、探索の手伝いをさせる。これがなかなか有能なのだ。お園の豪胆さ、機転の利くところは、平蔵と似ているなあ。
実はお園は、妻子を亡くして独身を貫き通す同心・小柳に片思いしていた。お園の恋の行方は?
小柳はとても鬼平に忠実で有能なのだが、悲愴感が漂っていたので、そろそろ幸せになってもいいかもね。彼に幸せになってほしいというのは、作者の親心なのかも。(2009/11/17)

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