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大雪/アロイス・カリジェ

大雪
文:ゼリーナ・ヘンツ,絵:アロワ(アロイス)・カリジェ

My評価★★★★

訳:生野幸吉
岩波書店(1965年12月)
ISBN4-00-110552-7 【Amazon
原題:DER GROSSE SCHNEE(1955)


明日は子どものソリ大会。ウルスリと妹のフルリーナは、家畜たちの世話をした後、ソリの飾りつけを始めます。
なんといっても年に一度の子どもお祭りなのだから、みんなをアッと言わせるように飾らなくては。
ウルスリはソリに毛糸の房を飾ることを思いつきました。フルリーナに、となり村の糸屋の店へ行って、毛糸の房をもらってくるようにいいつけました。
外は雪が降っています。それにとなり村は遠いのです!フルリーナは嫌々出かけました。

毛糸の房をもらった帰り道、自慢気に家路を急ぎます。でも外は猛吹雪。しかも日が暮れて夜になってしまったのです!
家で待っていたウルスリは妹の帰りがあまりにも遅いので、心配して迎えに行くことに・・・。

********************

スイスを代表する画家、絵本画家アロワ・カリジェ(1902-1985)による、スイスの山の暮らしを描いた絵本。
カリジェ独特のペンタッチとコミカルな動き、素朴な色彩に、私はなんとなく樹皮の温もりを連想しました。

年に一度の大会に向けて、アイデアを凝らしてソリを飾る兄妹が楽しそう。自分のアイディアを形にするときは、ちょっとしたことは苦でなくなり、本当に楽しいですよね。
そんな兄妹をのぞき見している牛がいたりと、ところどころに遊び心もちりばめられているんですよ。

この絵本ではお母さんが少しだけ登場する以外に、大人は登場しないんです。
ソリを納屋から降ろして飾ったり妹を助けたり、折れた木の枝に細工したりと、すべて子どもたちに委ねられています。現代のように親から買い与えられた物ではなく、兄妹は自分たちで考えて作って行動します。
そのためでしょうか、自分たちの行動に責任を持っているんです。結末も、子ども自身の手と自主性に委ねられているように思います。(2001/11/28)

追記:近年では、従来のアロワ・カリジェから、地元での呼称「アロイス・カリジェ」へ変更され、後者が一般的になっています。

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