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ベニシアの京都 里山暮らし/ベニシア・スタリンー・スミス

ベニシアの京都 里山暮らし
ベニシア・スタリンー・スミス

My評価★★★★

写真・訳:梶山正
世界文化社(2009年4月)
ISBN978-4-418-09502-5 【Amazon


ベニシアの京都里山暮らしサブタイトルは『大原に安住の地を求めて』。
イギリスの大貴族として生まれ育ち、貴族社会を脱して70年代にイギリスから日本へ移住したベニシアさん。1996年から、京都大原の古民家で暮らしているハーブ研究家。
『ベニシアのハーブ便り』はどちらかといえば写真がメインでしたが、本書はカラーフォトもあるけれど文章中心になっています。写真と翻訳は写真家のご主人によるもの。

前半は大原でハーブを育てながら、ハーブの利用法や健康法について語られています。後半は環境のこと、ダイオキンなどの化学物質による人体や環境への影響、食料自給率の低い日本の農業について、家族のことなど。
日本は都市部のダイオキシン濃度が高く、世界でもっとも多くのゴミ焼却炉があるのに、先進国の中でゴミに対する行政が遅れていると言われているそうです。
本書で初めて知ったのですが、惣菜のトレイやパック、タッパーウエアなどのプラスチック容器には、ビスフェノールAなどの有害物質が含まれているのだそうです。プラスチック容器や食器の安全性というのは、普段、耳にすることがないですよね。でも、保存する容器のことも考えなければいけないんですね。

両親が離婚しており、自身も36歳で離婚して3人の子どもを抱えたシングルマザーとなった彼女は、働きながら母親役と父親役をという二役をこなそうとしたそうです。
離婚などの苦労しながら、自分の生き方を模索し、自身の手で築いてきたベニシアさん。彼女は、その都度自分自身で生き方を選択してきたわけです。強いですね。そんな経験をしてきたベニシアさんの考える家庭とは?
「The home is where the heart is.(家とは、心がある場所)」という言い回しがイギリスにありますが、自分にとって大切な人たち、愛する人たちが笑顔で迎えてくれる場所、そして自分がありまままでいられる場所、それが家庭なのだと思います。(p115)
「家とは、心がある場所」いい言葉ですね。笑顔で迎えてくれる場所かあ。自分は笑顔で迎えているのか振り返ってみると、ちょっと・・・いえ、かなり反省。

複雑化した現代社会に生きる私たち。日本では、自分自身で生き方を選択することを迫られたり、自然環境への問題意識を持つことなく日々をやり過ごすことも不可能ではないでしょう。
一方、その都度自分自身で生き方を選択し、自分の暮らしている自然環境をも考え、改善しようとすることもできるわけです。ベニシアさんのように。そのようなベニシアさんの意識のあり方、視野の広さが、他のハーバリストの本と異なるところです。(2011/6/6)

ベニシアのハーブ便り

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