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グルメの嘘/友里征耶

グルメの嘘
友里征耶

My評価★★★

新潮新書(2009年11月)
ISBN978-4-10-610337-7 【Amazon

目次:第一章 痩せこけた日本のフード・ジャーナリズム/第二章 グルメ界の罪と罰/第三章 飲食店業界の常識・非常識/第四章 悪いのは店ばかりじゃない/第五章 日本に根付かない、ミシュラン・ガイド/第六章 ならば、良い飲食店の条件とは?


グルメの嘘著者は、「自腹・覆面」スタイルでの取材をモットーとする辛口グルメ・ライター。その著者が、馴れ合う日本のフード・ジャーナリズムと飲食店業界の裏側を暴露。
暴露というけれど、私としては全般的に「なにを今更」という感じで、格別驚く事柄はなかったですね。そもそも当にいい店は、TVや雑誌には出ないように思います。
辛口と言われる割には、そんなに辛口かなあ。他の同業者が甘すぎるだけなんじゃないの?どうやら飲食店業界は批評・批判を受け入れる体質がないようで、すべて「批難」と受け止めてしまうようですね。「批評・批判」と「批難」をごっちゃにしてしまう人が多いようです。

冒頭で著者が言っているように、飲食店業界を取り上げるマスコミにジャーナリズム精神はないと思う。飲食業界以外でもそうだけど。
TVのグルメ番組でも雑誌でも、美味しいを連発するだけの「ヨイショ・ライター(またはレポーター)」はなぜ生まれるのか。飲食店業界とライター(レポーター)は、なぜ密着しているのか、といったことなどが書かれています。
いくつかの店が俎上にあがっているのですが、なかには「あの店のことだな」というのがわかったりします。

TVのグルメ番組は結構あって、雑誌もいろいろ出てますよね。それらが毎回毎回、番組やページを埋めなければならないわけで、今回は紹介出来るレベルの店がなかったら番組は無しとか、通常50ページの雑誌が5ページで終わり、なんてことは出来ないでしょ。
無理にでも埋めなければいけない。毎回毎回、そんなにすごくおいしい店ばかりあるもんか、と思うわけですよ。しかし、なかにはとてもおいしい店もあると思います。
飲食店業界は新規出店-閉店のサイクルが早いから、味のレベルにこだわらなければ、紹介出来る店は途切れないから番組や雑誌が成り立っているのだと思います。

私はグルメ番組も雑誌も信用はしていないけれども、よさそうな店は一応チェックします。
ネットで口コミのサイトやランキング・サイトがあるけれど、あれはアテにはしていません。
なぜアテにしていないかというと、情報を発信している人の趣味・嗜好、年齢、食体験などがわからなければ判断出来ないからです。著者も書いているけど添加物を排除してきた人とそうでない人とでは、評価基準が異なるわけですよ。
グルメ・ブロガーを「ヨイショ・ブロガー」として扱っているけれど、グルメ・ブロガーに限らず一般のブロガーが、店を批判することはリスクを伴うので難しいんですよ。
私はグルメ・ブロガーではないけれど、ブログには多少批判的なことも書いてもハッキリ批判することしません。ヘタをすると名誉毀損で裁判沙汰になってしまうからです。そこのところを著者はわかっているのかどうか。

著者のいう「良い飲食店の条件」とは、コンセプトがしっかり貫かれていて、コストパフォーマンスのいい店、支店を出さない店だそうです。
支店を出している店って、一般的に支店のレベルを維持出来ていなかったりします。店を改装して拡張したり、支店を出したりすると、途端に味が落ちることが多々見受けられますね。結局、借財が嵩むからコストを抑えるという構図のようだけれど、それでは客足が逃げてしまう。
著者は再開発ビルに出店するなと言うけれど、再開発ビルのテナント料が高いのは当たり前でしょう。テナント料が高いから料金を高く設定して、原価を抑えるしかない。
問題は料金が高くても客が納得できる魅力があるか、原価を抑えても味を落とさないだけの腕があるかじゃないかな。なんて、言うのは簡単だけれど。
そして、「ハッタリやウソのない店」。要は正直な商売をしている店ということなのでしょうが、言葉にすると簡単でも、ではどういうのが正直かというと漠然としてます。
私は素材の持ち味を活かした料理、「クオリティ&プライス」のバランスがとれている店だと思っています。あとは、なんといっても店の人の人柄ですね。(2011/6/17)

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