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神の守り人<来訪編>/上橋菜穂子

[守り人シリーズ]神の守り人<来訪編>
上橋菜穂子

My評価★★★★☆

カバー画・挿画:二木真希子
偕成社(2003年2月)
ISBN4-03-540280-X 【Amazon


ロタ王国シンタダンの牢城で起こった恐るべき殺戮が噂されていた頃、バルサとタンダは薬草市の宿で、人買いに騙されて売られようとしている幼い兄妹を助けた。
ロタ王国<タルの民>の14歳の兄チキサと12歳の妹アスラは、母親を処刑されてロタ王国から逃げて来たのだった。兄妹は、シンタダンの牢城の殺戮事件に関わっているらしい。

同宿していたタンダの知り合いのスファルと娘シナハは、なぜか兄妹を連れ去ろうとする。
それというのもアスラが、ロタ王国建国に関わる伝説の恐るべき神<タルハマヤ>の招来の鍵を握っているからだった。
スファルたちロタ王家に影で仕える「スル・カシャル」は、神の力を操るサーダ・タルハマヤ<神とひとつになりし者>を、国の平和を乱す者として監視していたのだ。
バルサは兄妹を連れ去ろうとするスファルたちを阻止する。バルサとアスラはスファルたちの魔手から脱出するが、タンダとチキサが捕えられてしまった!

********************

今作はいわば前編で、物語は後編の『帰還編』に続きます。来訪編と帰還編は、時間を開けずに読んだほうがいいです。
このシリーズは時間の流れに沿って書かれているため、バルサとタンダ様々な事件に遭遇してきたことによって、迷いながらも徐々に成長しています。
バルサも変わってきたけれど、特にタンダがシリーズ初回よりだいぶ強くなった。もちろん肉体的な強さではなくて、人(バルサ)を守ろうとするための強さ。

かつてノユーグ(精霊界)から<タルハマヤ>神を招来したがゆえに、いまでもロタ王国で忌み嫌われる<タルの民>。
<タルハマヤ>とはどのような神なのか。恐ろしいだけの神なのかは、この巻ではまだ判然としないんですよ。
支配するロタの民と、抑圧されるタルの民。ロタ王国の国王と王弟の登場や、王国の豊かな南部と貧しい北部の反目など、物語はバルサ一個人の手に余るほどの複雑で深刻な拡がりをみせるんです。
それらは簡単には解決しえない社会的な問題。
一体どうやって収斂されるのでしょうか?<タルハマヤ>神はすべての問題を解決できる存在なのでしょうか?どんな結末が待っているのか、現時点では想像つかないです。

苦境のなかでカミサマに助けを求める少女アスラ。美しい衣を着せられて、花を織った衣かと思い感嘆するアスラ・・・。アスラが可憐であるだけに、その力の行方が気にかかります。(2003/5/14)

備考:2009年7月、新潮文庫化【Amazon

精霊の守り人
闇の守り人
夢の守り人
虚空の旅人
+神の守り人<来訪編>
神の守り人<帰還編>
蒼路の旅人
天と地の守り人(第1部)
天と地の守り人(第2部)
天と地の守り人(第3部)
流れ行く者[守り人短編集]

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