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シカゴより好きな町/リチャード・ペック

シカゴより好きな町
リチャード・ペック

My評価★★★★

訳:斎藤倫子,解説:落合恵子
東京創元社(2003年9月)
ISBN4-488-01319-8 【Amazon
原題:A YEAR DOWN YONDER(2000)

目次:プロローグ/シカゴのお嬢様/食糧と復讐/朝の一分/飼葉の桶で/ハートと小麦/危険な男/風とともに去りぬ/それから


『シカゴよりこわい町』の続編で、ニューベリー賞受賞作。前作から順に読んだほうがいいです。
1937年、父が失業したため家族が一緒に暮らせるようになるまで、15歳となったメアリ・アリスはイリノイ州の田舎にある祖母の家で暮らし、その町の学校へ通うことになった。兄のジョーイは政府の部隊に雇われて、西の方で植林に従事していた。

田舎町ではハロウィンが何週間も続く。その間、騒ぎに乗じて屋外トイレを破壊したり、タチの悪いイタズラをする少年たちがみんなを困らせた。
その日、祖母が煮ていたのは膠だった。メアリ・アリスは祖母に命じられて、ワケがわからないまま道具を集める。何のために?
休戦記念の日、連れて行かれたチャリティー会場で見た祖母の行動の意味は?
クリスマス間近、祖母がどうやって現金を得ているのか不思議に思ったメアリ・アリス。その祖母からの思いがけないプレゼントが。
ニューヨークから来た絵描きを下宿させた祖母。それがとんでもない大騒動に!等々の事件が持ち上がる。

ハンサムなロイスが転校してきた。クラスの女子はロイスの気を引こうとする。もちろんメアリ・アリスも。
彼女はロイスを家に招待しようとするのだけれど、家にはあのおばあちゃんがいる!何事もなく済むはずがない。

********************

剛気で奔放なおばあちゃん再び!痛快で、ときにしんみりさせられるハートウォーミングな物語。
前作では小さかったメアリ・アリスは15歳。昔はおばあちゃんが何かすると隠れていた彼女が、一緒に暮らすはめに。青年になったジョーイもちょっとだけ登場。

いまではおばあちゃんの助手になったメアリ・アリス。また15歳という年齢になり、おばあちゃんの人柄や周囲の暮らしぶりがわかるようになったよう。女同士であり、一緒に暮らしているため、たぶん兄のジョーイよりもおばあちゃんを理解しているんじゃないでしょうか。

おばあちゃんは口は悪いし、とんでもないことをやらかす。一見自由奔放のようだけれども、貧しい人にはやさしい。
逆に金持ちで高慢な人には容赦しない。貧しくても金持ちでも、驕っている人が嫌いなんですね。驕っている人が尊大な態度に出ると、おばあちゃんからしっぺ返しをくらうわけですよ。もっとも、生来のイタズラ好きだとも思いますが。
不況で生活が苦しい人が多く、社会的に見捨てられた人たちがいる。そんな人たちに、おばあちゃんは自分なりに手を貸すんです。
おばあちゃんにしてみれば、正義とかいう意識はないのでしょうね。弱い者に手を貸してあげるのは当然と思っているのではないかな。
ただ、方法が奇天烈なんです!しかも、素直に手を貸すことはないという・・・。
しかし、おばあちゃんは誇りません。自身の善行を誇るような人は善人ぶっているだけで、それは驕りになるからなのでしょう。(2006/9/4)

シカゴよりこわい町
+シカゴより好きな町

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