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冬の薔薇/パトリシア・A・マキリップ

冬の薔薇
パトリシア・A・マキリップ

My評価★★★★

訳:原島文世
創元推理文庫(2009/10/23)
ISBN978-4-488-52010-6 【Amazon
原題:Winter Rose(1996)


冬の薔薇幻想の紡ぎ手マキリップが、スコットランドの民間伝承タム・リンをベースに織りなすファンタジー。

裸足で森を散策し、人には見えないものを視る少女ロイズ。彼女が森の泉のほとりにいたとき、光の中から忽然と青年が現れた。
青年コルベット・リンは村人たちに、祖父と父の住んでいたリン屋敷に住むためにやってきたと言う。しかし、屋敷には呪いがかかっていた!

コルベットはどこから来たのか?ロイズは彼がやってきた地に恋焦がれていた。彼女は呪いの正体を探り、かの地への扉をみつけようとする。一方、婚約者のいるロイズの姉ローレルは、コルベットに魅せていく・・・。
輝かしい夏から、沈鬱な冬へ。季節の移り変わりとともに、やがて呪いの真の姿が現れる。

********************

タム・リンのバラッドというのは、妖精に囚われた恋人の男の物語なんです。でもマキリップの手にかかると、たんなる妖精物語では終わりません。
主役のロイズが、自己のアイデンティティを見つける物語なんです。邦訳された作品では、マキリップの物語のほとんどがそうですよね。
自己を貫き通すだけではなく、ときには自分自身が変わっていかなければいけない。そうして彼女は、自分の居場所をみつけるんです。
ロイズだけではなく、コルベットとローレルも、自分が本当に自分の求めているものを自己発見します。

正直に言って、アクションは少ないです。つまり物凄い事件が起こるわけではないんです。でも薔薇の蔓に絡めとられるように、美しい幻想世界に次第に絡めとられていく感じがしました。「幻想の紡ぎ手」と言われるのも納得。久しぶりにファンタジーを堪能しました。(2009/11/1)

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