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魔法使いの卵/ダイアナ・ヘンドリー

魔法使いの卵
ダイアナ・ヘンドリー

My評価★★★★

訳:田中薫子
カバー画・挿画:佐竹美保
徳間書店BFC(2001年1月)
ISBN4-19-861302-8 【Amazon
原題:MINDERS(1998)


ごく普通に暮らしている少年スカリーは、プー校長先生から「お守り」をつけられた。「お守り」というのは個人指導者がつくということ。それというのも、スカリーが欠席が多く、授業中にボーッとしているから。
でも彼が欠席するのもボーッとしているのも、もうすぐ「魔法紳士団」(魔法使い連盟の英国支部)による、一人前の魔法使いになるための試験の練習をしているからだった。
実は、スカリーの一家は魔法使いだった!お父さんは普段は市場で時計店を営んでいるけれど、過去を司る魔法使いで過去に旅行している。お母さんは占星術師として人の未来を占っているけど、未来を司る魔法使い。二人とも魔法使いだと知られないために、普通の人間のように暮らしている。

気さくなモニカはクラスメイトたちに人気がある。でもモニカが現れてから、お父さんの店に妖しげな老人がやってきたり、スカリーの周りで何やら妖しげな動きが・・・。どうやら影で「サソリ団」という組織が動いているらしい。もうすぐ試験が迫っているのに!

********************

魔法使いということを隠して、普通人の中で暮らす一家。そんな一家が巻き込まれる陰謀とは!?試験は合格できるの?
ドキドキハラハラしながらも、スカリーが使った魔法によって、嫌われ者のワラジ虫が大活躍するなどユーモラスなところもあったり。テンポと歯切れもよく、楽しい物語でした。

この物語でいちばん魅力的なのは、なんといってもお父さん!
普通人のように暮らすと言っているのに、黒くて尖がった魔法使いの帽子をかぶったまま外へゴミを出しに行ったり、過去に旅をして戻ってきたとき現地の言葉が抜けなかったり。テレポッド(コンピューター、送受信機)に向かって怒鳴っていたり・・・。短気だけどちょっと間が抜けていて愉快なキャラクターなんですよ。
お父さんを主人公にした物語が書かれたら面白いと思うんだけどな。

物語では魔法遺伝子があるかないかによって、魔法使いの資質が決まるのですが、そうすると普通人はあくまでも普通人でしかなく、魔法使いは特殊な一族ということになります。でも、魔法使いと普通人という壁を超えて協力するのです。人が誰かのことを想い行動する。それが「お守り」ではないのかな。(2001/12/9)

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