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ほんとうの空色/バラージュ・ベーラ

ほんとうの空色
バラージュ(バラージュ・ベーラ)

My評価★★★★☆

訳:徳永康元
カバー画・挿画:大社玲子
岩波少年文庫(2001年8月)
ISBN4-00-114088-8 【Amazon
原題:AZ  IGAZI  ÉGSZÍNKÉK(1925)


フェルコー少年は母親と二人暮らし。フェルコーは母親の仕事を手伝っているので、勉強するヒマがありませんでした。
フェルコーは絵が上手なのですが、絵の具を持っていません。絵を描きたいフェルコーは、金持ちのチェル・カリから絵の具を借りました。ところが、青い絵の具をなくしてしまったのです!

困ったフェルコーに、不思議なおじさんが「ほんとうの空色」の作り方を教えてくれました。
その青い絵の具で描いた空には、本当の太陽や月、星が輝いています。絵の中の空は本物と同じように、刻々と色を変え、天気が移り変わっていくんです!
フェルコーは絵の具の秘密を少女ジュジに教えました。しかし、狡賢いチェル・カリにも知られてしまい・・・。

********************

ハンガリーのバラージュ・ベーラ(1884-1949)による名作童話。ハンガリー人名では姓・名の順になるので、バラージュが姓、ベーラが名。ちなみに男性です。
長らく絶版になっていたのですが、岩波少年文庫から復刊しました。

子どものころに読んで大好きだった物語。空色の絵の具が欲しくて欲しくてたまらなかったことを覚えています。自分で空色の絵の具を作ろうと、露草を集めて汁を搾ったりしましたねえ(遠い目)。
あらためて読んでみると、空色の絵の具の魅力は色褪せておらず、とても素敵な絵の具です。奇跡の青猫ツィンツも健在。
やっぱり不思議な絵の具を欲しいと思います。ただ子どものころとの違いは、それを自分で作ろうと思うかどうか。絵の具が現実に存在するのだと信じるか否かなのでしょう。

しかし、こんなラストだったのかと驚きました。空色の絵の具ばかりが記憶に残っていて、ラストをすっかり忘れていたんですよ。
それはたぶん、幼い子どもにはラストでのフェルコーの決断が理解できなかったからなのだろうと思います。
いまは、フェルコーの決断がいいかどうかは別として「仕方がないんだよ。誰もがそうして成長していくのだから」と言うことができます・・・。でも、そう思う自分がちょっとさみしい。(2002/9/22)

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