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猫町/萩原朔太郎

猫町
萩原朔太郎

My評価★★★★

画:金井田英津子
パロル舎(1997年9月)
ISBN4-89419-167-9 【Amazon


旅への興味をなくしてまった私。どこへ行っても同じような人間が住み、同じような単調な生活ばかり・・・。
私は薬物によって夢の中で旅行することを試みるが、それは私の体を蝕んでしまった。
そのうち私は新しい方法を発見した。この方法によると見慣れた町が、まったく初めてのようにしか見えないのだった。

その頃、北越地方の温泉に滞留していた私は、秋の裏山を散策しながら所在のない日々を過ごしていた。
温泉地から少し離れた小さな町には、定期の乗合馬車や繁華なU町への軽便鉄道が敷設されていた。
あるとき軽便鉄道を途中下車して、U町への方向へと歩いて行った私は、道に迷いながらも繁華な町へ辿り着いた。そこは、幻燈を見るような古雅で奥ゆかしさのある美しい町なのだが・・・。

********************

萩原朔太郎の短編小説と、金井田英津子による版画(だと思う)のコラボレーション。
カバー見返しにノスタルジックでモダーンなイラスト紀行とあるけれど、まさにそのとおり。金井田英津子の画の雰囲気が、ストーリーにとても合っているんです。
一見するとクラシカルなムードで、ちょっと間違うと古くさくなりそうなところなのだけれど、まったくそんな感じにさせず、逆にフレッシュに感じるんですよ。
彼女の画によって、ストーリーの妖しさがとても引き立っている印象を受けました。

物語はモダンホラーとか幻想小説と言う感じ。私は幻想小説と思っているのだけれど。
犬神や猫神に憑かれた「憑き村」という特殊な集落についての挿話があり、伝奇小説を思わせる箇所もありました。
日常の世界が非日常の世界へと変わる。日常のつもりが、いつの間にか、"異界"に足を踏み入れていた、というところが私のツボです。(2004/6/19)

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