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イスカンダルと伝説の庭園/ジョアン・マヌエル・ジズベルト

イスカンダルと伝説の庭園
ジョアン・マヌエル・ジズベルト

My評価★★★★★

訳:宇野和美
カバー画・挿画:アルベルト・ウルディアレス
徳間書店BFT(1999年12月)
ISBN4-19-861122-X 【Amazon
原題:EL ARQUITECTO Y EL EMPERADOR DE ARABIA(1988)


アラビアの王アルイクシールは未来永劫に自分の名を残そうと、建築師イスカンダルにこの世のものとは思われぬほど美しい庭園を造ることを命じた。イスカンダルは自身の才能を余すところなく発揮する機会を得て、全身全霊を込めて庭園を造り始める。
ある日、イスカンダルは盲目の占い師ソスに不吉な予言をされる。そしてイスカンダルにとっていちばん大切なものを、アルクシール王から守り抜くように助言された。それを知ったアルイクシール王は、ニセ預言者としてソスを処刑してしまう。
ソスの従者ハシルは都から脱出し、アラビア全土に名を馳せる高名な詩人ダラバッドと出会った。ハシルとダラバッドは、時至るときにイスカンダルを運命から助けようとする。ソスの予言通りに4年と百日が過ぎ、遂に地上の美の粋と贅を極めた庭園が完成する!そのとき何が起こるのだろう・・・。

********************

現代スペインを代表する作家の、アラビアを舞台にした架空の歴史物語。歴史ファンタジィと言えるかもしれません。イスカンダルがイスラム建築技術を注いだ庭園の美しさ!この庭園がとても美しいんですよ。その彼を襲う運命。
アルイクシール王が何を恐れているのか、おそらく物語の途中でわかる人もいるでしょう。ですが、この作品の主人公はイスカンダルでもアルイクシールでも、ましてやハシルでもないように思われます。すべてはいつしか時に腐蝕されるのだから・・・。

ジズベルトは一種独特の世界観を持っているようです。美しいイメージを鏤めた物語であっても、叙情的だったり感傷的ではないんです。ドライと言うよりも、歴史に対する<無常観>ではないかと思われます。たぶん、それはアラブとヨーロッパの文明がときには融和し、ときには衝突したスペインの歴史と無縁ではないのでしょう。スペインだからこその作品ではないでしょうか。
どこがどう日本の作家と違うのかわからないのですが、何かが決定的に日本人の作家と異なっています。おそらく歴史観ではないかと思うのですが。(2001/10/15)

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