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まわれ!青いまほう玉/わたりむつこ

まわれ!青いまほう玉
わたりむつこ

My評価★★★

カバー画・挿画:スズキコージ
あかね書房(1994年4月)
ISBN4-251-06161-6 【Amazon


夏は短かく、あとは雪と氷におおわれた青いおさな星。
おおさむ町に生まれたぼうやは、眠ってばかりいるので「うたたね」と呼ばれ、それが名前になりました。

ある年、いつもなら雪が解けて春が来るのに、どうしたわけか吹雪と氷に閉ざされたまま。寒さが厳しくなるばかり。
男たちは食糧を探して狩りに出るのですが、誰一人戻って来ません。うたたねの父さんも狩りに出たのですが、帰って来ませんでした。
うたたねはお父さんの行方を尋ねに、幼さなじみの女の子「あかほっぺ」と、魔法使いの「もんじゅ」ところへ行きました。その帰り道、うたたねたちは、氷魔王「ヒョウヒョウ」につかまってしまったのです!

ヒョウヒョウはおさな星を雪と氷で閉ざし、氷の玉にしようとしている犯人でした。
ヒョウヒョウは、唯一自分の魔力に打ち勝つことのできる、<ゆめみるひとのこ>を探して、閉じ込めようとしていたのです。<ゆめみるひとのこ>だけが、ヒョウヒョウの魔力に打ち勝つことができるからです。
うたたねは囚われてしまいましすが、あかほっぺは雪小人の「ダイヤモンド」に助けられ、地下に隠された雪小人の町へ。雪小人たちの力を借りて、うたたね救出に向かいました!

********************

雪小人たちの科学力で、宇宙にまで飛び出すコスモティック・ファンタジー。
うたたねやあかほっぺの日本的なネーミングと、雪と氷に閉ざされたアイヌあるいはシベリアや北欧的的な世界。どこか民話的な語りのなかに、雪小人という洋風さとSFがブレンドされた物語。

主人公のうたたねは、雪小人やヒョウヒョウの存在感に圧されていますが、うたたねの性質が柔和さや穏やかさなので、インパクトがないのは当然なのかもしれません。
インパクトがないからと言って弱いのではなく、冬を融かす春のように、力強くはないけれど確たるもの。そういう性質なのでしょう。

雪小人は、頭からつま先まで銀色の服に身を包んでいて、まるで宇宙人のよう。しかも無線機を持っていて、彼らのソリは歌に反応するんです。
科学の進歩した雪小人ですが、その正体はかつて森や谷で暮らしていた「小人」なんですよ。未来の小人たちというわけ。小人の生活も変わるんですね。

なんといってもスズキコージの絵が物語を引き立てています。
彼の絵が、ともすれば個々のイメージがバラバラのまま統制感を持てなさそうなところを、シッカリとした世界を造り上げてくれます。民話とSFがブレンドされたような力強い絵が、雪小人や氷の魔力を持つ生き物を魅力的にみせてくれるのです。(2002/8/7)

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