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佐藤可士和の超整理術/佐藤可士和

佐藤可士和の超整理術
佐藤可士和

My評価★★★★

日経ビジネス人文庫(2011年4月)
ISBN978-4-532-19587-8 【Amazon


佐藤可士和の超整理術佐藤可士和(さとう・かしわ)氏は、国立新美術館のロゴマークやユニクロのディレクション、今治タオルのブランディングなどで知られる、国内トップランナーのアートディレクター。今もっとも旬のアートディレクターだと思います。
彼が仕事飢えの経験を通じて得た、空間から思考までの整理術が書かれた本。2007年に刊行された単行本を文庫化したもの。

この本の何が凄いかというと、おそらく多くのビジネスマンは経験によって行っていても体系化できないでいるであろうことを、「言語化」したことだと思います。
言語化することによって、精度が上がり効率がよくなるし、応用が効くのだと思われます。
しかも、非常にクリアな文章なのです。これほどクリアな文章を書けるということは、著者の思考がとてもクリアだということでしょう。

下記、降順ごとにステップアップする三つの整理術について語られています。
1.空間の整理術
2.情報の整理術
3.思考の整理術


空間の整理術とはPCやオフィス、デスク周り、鞄など実態のあるモノについて。
情報の整理術の「情報」とは、実態はないけれど形になっているテキストや画像など。
「空間の整理術」と「情報の整理術」には実践的な手法が書かれていますが、全体としてはいわゆるハウツー本ではありません。
整理術というよりも、仕事術といったほうがいいかも。けれど、生活空間を整理する際にも役立つのではないかと思います。

思考の整理術とは、見ることも触ることもできない人の考えていることを整理することで、相手(クライアント)の頭の中にあることを引き出して組み立てていくこと。
クライアントが頭の中に漠然と描いているイメージを引き出してデザインしたり、企画会議で問題点を分析したりするとき、根本からの解決を図るには、物事(思考)を整理することが必要で、そのためのプロセスなどが書かれています。
私の経験では、クライアントは必ずしも明確なビジョンをもっているわけではなく、もやもやとしたイメージで捉えている場合が少なくないです。そのようなクライアントの頭の中にあることを引き出すことによって、クライアント自らが思考を整理していくというわけですね。

著者は、整理していくことで問題の解決を図れるとしており、「問題解決」とは「あるべき姿をみつけること」と置き換えることができるといいます。
そのためには自分の考えだけではなく、相手の考えも整理して理解することが必用なのだそうです。そうすることでコミュニケーションの精度が上がるし、抽象的だった思考が情報としてやりとりできる。それを著者は「思考の情報化」としています。

「思考の情報化」というと何やら難しく思われますが、職種にもよるけれどビジネスの現場では程度の差こそあれ、日常的に行っていることだと思います。しかし、よほどの人でない限り意識的になっておらず、理論化していないのではないでしょうか。
精度はともかく日常的に行っているため、ややもするとちょっと読んだだけでわかったような気になりがちな人がいそうだなあと想像するのですが、最後まで読んでみてといいたい。まずは無心に一読することをおすすめします。
しかしながら思考の整理に関しては、実用性となると難しいのではないかな。得るところは多々あるけれど、実践となると・・・。個人の資質と能力に負うところが大きいように思うんですよ。まずは空間の整理から始めること、ですかね。(2011/11/26)

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