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フロスト日和/R・D・ウィングフィールド

フロスト日和
R・D・ウィングフィールド

My評価★★★★☆

訳:芹澤恵,解説:温水ゆかり
創元推理文庫(1997年10月)
ISBN4-488-29102-3 【Amazon
原題:A Touch of Frost(1987)


シリーズ第2作目。シェルビー巡査が公衆便所浮浪者の遺体を発見し、ジャック・フロスト警部が駆り出された。フロストは、署内で催されている送別パーティーに潜り込もうとしていたところだった。ウェルズ巡査部長もパーティーに出席できず、当番隊として電話の応対に追われていた。
スポーツ・カーが高齢者用住宅地を暴走し、老人が轢き逃げされた。車の持ち主は、下院議員のドラ息子と判明。だがドラ息子は、車は盗まれたのだと主張。また15歳の少女が行方不明となり、当番隊はパーティーをあきらめざるをえない状況に。
折しもデントン市では連続婦女暴行魔が横行し、空き巣が頻発。さらにフロストは、犯罪統計用資料の提出に追われていた。相棒は新入りのウェブスター巡査。彼は元警部だったが上司を殴ったため降格され、デントンに左遷された人物。しかし気持ちだけはいまも警部であるため、巡査と呼ばれることに憤りを感じている。彼はフロストを軽蔑し、自分が指揮を執りたがる。

********************

今回もデントン市で様々な事件が頻発。フロストはいまだに警部気取りのウェブスター巡査を連れて、様々な事件に首を突っ込んでゆく。同時進行する事件。雑多なピースの、何がどう関係し繋がってくるのか?ボリュームはかなりあるのだけれど、読み始めたら途中で止めることができず、ノンストップで読了!これだけの厚みの本をイッキに読ませる、作者の力量に感服。

工業団地が造成中ぐらいしか取り立てて特色のない地方都市としては、なんて事件が多いのだろう。次々に事件が起こるためか、前作よりユーモアは控えめだが、ここぞというところで繰り出されるのでパンチが効いている。全体としてはシリアスめで、フロストは下品さより、人情味の方が強く出ているような。時々、いい人すぎるような気がしなくもない。
冴えない地方都市だが、種々多様な人たちが住んでいて、入り代わり立ち代り登場する。ヒョイと登場する住民たちは、誰もが一癖もつ奇怪な人たちばかり。レギュラー陣の脇役よりも、チョイ役の住民の方が個性的。

フロストの相棒は、エロール・フリンばりの髭の持ち主で、いまだに警部のプライドを高々と掲げる、直情径行のウェブスター巡査。はじめは鼻持ちならない奴と思ったけど、実は正義感が強く、人を信じやすいのだとわかってきた。かなり単純で粗暴な性格だけど、根は悪い人じゃないんだなあ。
フロストを無能と罵り、侮蔑の態度さえ示していたウェブスターだったが、最後にはフロストを「警部」と認める。結構いい奴じゃん。反対に、マレット署長はサイテー。ま、こういう署長がいるから、フロストの欲の無さが際立つのか。(2008/9/29)

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