スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

お祭りにいけなかったもみの木/市川里美

お祭りにいけなかったもみの木
文・絵:市川里美

My評価★★★★

訳:角野栄子
偕成社(2000年11月)
ISBN4-03-425330-4 【Amazon
原題:La robe de Noël(1999)


もうすぐクリスマスというお祭りの日。森のはずれでモミの木たちは、お祭りの日に着たいかドレスのことをおしゃべりしています。お花いっぱいのドレス、夕焼け色や七色の虹のドレス、お星さまがいっぱい飾られてキラキラと輝くドレス・・・。
でも一番小さいモミの木のドレスのことは、誰もきいてくれません。

ある朝、一台の車がやって来て、モミの木たちをお祭りに連れて行ってしまいました。小さなモミの木は、おいてけぼりにされてくやしくてなりません。
しかし一本の年とったモミの木も残っていました。二本のモミの木はドレスについて話しをするのですが、年とったモミの木は「もう歳だから」と夢を諦めていました。小さなモミの木は、「待っていたら絶対にいいことがある」と譲りません。
そしてやってきたクリスマスの朝。小さなモミの木と、年とったモミの木が願ったドレスとは?

********************

雑木林のある山間部の、空き地に植えられたモミの木たちのお話です。
モミの木たちは、クリスマスのドレス(飾り)についておしゃべりしています。
ドレスといっても、小さなモミの木と、年とったモミの木のそれは、決して派手ではないんです。とても慎ましくて、飾らない素朴なドレスなのです。このドレスに、作者の自然に対する想いが込められているように思われてなりません。

自然描写、特に植物の描写に卓越した作者ですが、今作はモミの木ということもあってか、全体的に地味な作品という印象があります。けれど、素朴な美しさや喜びというのは、傍から見ると目立たずにひっそりとしていて、地味に見えるのかもしれませんね。

この絵本は読み聞かせるよりも、一人でジックリ読む絵本だと思います。
心を落ち着けて読むと、モミの木に喩えられた、ささやかではあれど生きる喜びというものが感じられるようでした。(2002/12/25)

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへにほんブログ村 本ブログ 海外文学へ

スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

H2

Author:H2
My評価について
=1ポイント
=0.5ポイント
最高5ポイント

最新記事
カテゴリ
最新コメント
最新トラックバック
FC2カウンター
検索フォーム
リンク
QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。