スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

とってもふしぎなクリスマス/バーバラ・クーニー

とってもふしぎなクリスマス
文:ルース・ソーヤー,絵:バーバラ・クーニー

My評価★★★★

訳:掛川恭子
ほるぷ出版(1994年10月)
ISBN4-593-50318-3 【Amazon
原題:THE REMARKABLE CHRISTMAS OF THE COBBLER'S SONS(1994)


昔むかし、チロルの山奥にゴブリン(小人の一種)の王国がありました。王様はローリン王と言いました。
谷間には村があり、村には貧しい靴屋が住んでいます。靴屋の奥さんは亡くなりましたが、フリッツル、フランツル、ハンスルという3人の男の子がいました。一家は貧しくても、愉快な気持ちを忘れずに暮らしていました。

ある年、戦争が起きて、村人たちは銃を手に戦場へ行ってしまいます。村に残された人たちは、誰もが貧しくて、靴を新調したり直したりする余裕がありません。
冬になってクリスマスの前の晩になったとき、靴屋にはお金はもちろん食べる物もなくなってしまいました。靴屋は子どもたちに留守番をさせて、金や食料を得るために出かけます。
残された3人の子どもたちは、少ない薪を大事に使うために細々と火をつけて、布団にくるまって寒さを凌ぎます。
しばらくすると、トントンとドアを叩く音が・・・・。

********************

貧しくても心やさしい子どもたちに訪れたクリスマスの奇蹟。子どもたちは心根のやさしさゆえに報われるのです。
文章はアメリカの作家ルース・ソーヤーが、チロル民話から再話したストーリーだそうです。ソーヤーは1965年、全作品に対する『ローラ・インガルス・ワイルダー賞』を受賞。語り手としても有名なのでそうで、この作品も語り口調になっているのがよくわかります。

口が悪く、子どもたちのベッドを占領するいじわるなローリン王ですが、根はやさしいのでしょう。ただ、もっとやさしくすればいいのに、と思わずにはいられません。素直じゃないんですねぇ。
ローリン王は、花のない王国を悲しむ王女にバラ園を造ってあげるんです。そのバラ園によって、アルプスの雪山は夕方になると、バラ色に照り映えるのだそうです。飾り気のない素朴なエピソードですが、美しいものを求める気持ちがよく表われていると思うのです。(2001/12/24)

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへにほんブログ村 本ブログ 海外文学へ

スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

H2

Author:H2
My評価について
=1ポイント
=0.5ポイント
最高5ポイント

最新記事
カテゴリ
最新コメント
最新トラックバック
FC2カウンター
検索フォーム
リンク
QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。