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ベスとベラ/アイリーン・ハース

ベスとベラ
文・絵:アイリーン・ハース

My評価★★★★☆

訳:多賀京子
福音館書店(2006年10月)
ISBN4-8340-2176-9 【Amazon
原題:BESS AND BELLA(2006)


寒い冬の日の午後、外でお人形と遊んでいる少女ベス。ベスは一緒に遊ぶ友だちがほしいなと思いました。
人形とままごとのパーティーをしていると、空から小鳥が落ちてきました!いつくもの小さな旅行カバンも?
小鳥はベラと名のりました。ベラは荷造りが遅れたため、みんなに遅れて南へ渡る途中なのだそうです。でも、羽に霜がついて落ちちゃったのだって。
ベラは旅行カバンから様々な物を取り出しました。カバンの中には、素敵な物がたくさん詰まっているようです。
そこへ犬の消防士が乗った消防自動車がやってきました。さらに、かあさんネズミも現れて・・・。

********************

アイリーン・ハースの最新作ですよね。
いまにも冬が降りだしそうなグレイッシュな空。みんな家にとじこもっていそうな寒い冬の日の午後。外で人形と遊んでいるベスは、少々さびしくなったのでしょうね。そんなベスのところへ、様々なお客が現れ、寒さもさびしさも吹き飛ばせてくれます。

作者は生まれも育ちもニューヨークということですが、画風はカントリー的な雰囲気があるので意外に感じます。でも決して田舎くさくはないんですよ。スモーキーな色使い、場面構成、造型は洗練されていて、独特な雰囲気を持っています。
私としては、なんといっても色彩とタッチが好きです。表紙はグレイ地に赤が効いて、とても素敵です。アクセントに使われている赤い色がチャーミング。この赤い色が、全体に暖かで楽しげな雰囲気を作りだしているようです。

この絵本もそうですが、ハースの絵本(邦訳)はどれも、どこかしら謎めいているように思われるのです。画面に描かれた以外にも、どこかに秘密が隠されているかのような。
でも、考えてみると彼女の絵本(邦訳)はどれも「秘密」を描いているんですよね。それは少女だけの小さな秘密の世界、少女のオモチャ箱。そんな秘密の世界を、静けさ漂うやわらかで幻想的に描いて見せてくれるのです。
思うに、ハースは少女の頃の秘密の夢を、いまも持ち続けている人なのでしょうね。そして、小さな物が好きなのではないのかな。この絵本は、そんな少女たちに捧げられているのではないでしょうか。(2006/11/6)

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おはようございます

アイリーン・ハースの絵本、amazonで見てきましたが、表紙の絵をひとめ見るともう魅了されますね。ベスとベラも、つきあかりのにわでも、みかづきいちざも。次に本屋へ行ったら、中味も見てきます。絵本ナビの「全ページ立ち読み」はできないだろうなぁ^^

No title

★jacksbeansさん
アイリーン・ハースの絵は、かわいらしく、華があり、詩的さもある画風だと思います。
いまは重版されていない本もあるのですが、むしろ洋書の方が書店で置いているかもしれません。
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