スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

おじいさんの思い出/トルーマン・カポーティ

おじいさんの思い出
トルーマン・カポーティ

My評価★★★★

訳:村上春樹
カバー・挿画(銅板画):山本容子
文藝春秋(1988年3月)
ISBN4-16-310200-0 【Amazon
原題:I Remember Grandpa


アレゲーニー山脈の麓に住む年老いたおじいさんとおばあさんを残したまま、先祖伝来の農場を捨ててヴァージニアの町へ出て行く両親と僕ボビー。僕がそのことを知ったのは出発する数日前だった。
おじいさんは、いつか自分の秘密を僕を教えたいと言う。それから両親の言うことをよくきいて、日曜には教会へ行き、大きくなったら両親を教会へ連れて行くことを約束させた。

父さんはなんだかよくわからないものに縛られながら、働いてもはたらいても貧乏暮らしのまま。しかし息子のボビーには教育を受けさせて、自分の人生よりはましな人生を歩ませたいと願う。

僕はおじいさんとの別れに泣きながら、両親とともに新しい土地へと出発した。おじいさんに手紙を書くこと、秘密を忘れないことを約束して。僕は新たに住み込む屋敷に着いたその日のうちに、おじいさんへ手紙を書いたのだった。
いつしか時が過ぎ、ハイスクールに上がった僕のもとに一通の手紙が届いた・・・。

********************

カポーティ最初期の未発表短編。
カポーティの作品に多くみられる幻想的で凝った作風ではなく、素朴でストレートな作品でした。それだけにおじいさんが僕へと伝えたかった秘密、孤独なおじいさんの姿、おじいさんを慕う僕の心情が胸に沁みます。
センチメンタルではあるけれど、青少年期を振り返ったときの独特の喪失感と郷愁、後年における自己形成の源ともいうべきものが、飾らないやわらかな感受性によって、のびやかに書かれていると思います。(2001/7/18)

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへにほんブログ村 本ブログ 海外文学へ

スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

H2

Author:H2
My評価について
=1ポイント
=0.5ポイント
最高5ポイント

最新記事
カテゴリ
最新コメント
最新トラックバック
FC2カウンター
検索フォーム
リンク
QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。