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マジョモリ/梨木香歩

マジョモリ
梨木香歩

My評価★★★★☆

理論社(2003年5月)
カバー画・挿画:早川司寿乃
ISBN4-652-04025-3 【Amazon


桜が散り若葉が萌えるころ、少女つばきは「まじょもり」へ招待されました。この森、大人は「御陵」と呼ぶけれど、子どもたちは「まじょもり」と呼んでいるのです。
つばきを招待してくれたのは、薄緑色の髪をした見たことのない女の人でした。女の人はお茶とお供用の菓子・御神饌を振舞ってくれます。でも御神饌はおいしくないので、つばきは家に家から生クリームを持って来ることにしました。

つばきがお母さんにまじょもりへ招待されたことを話すと、お母さんは急いで生クリームを作ってくれました。
つばきがまじょもりに戻ると、ふたばちゃんという女の子がやってきました。ふたばちゃんは女の人をハナちゃんと呼び、どうやら以前からの知り合いのようです。
つばきとふたばちゃんはハナさんが生クリームを食べるのを見守ります。はたしてハナさんは生クリームを気に入ってくれるでしょうか。

********************

本書は絵本です。春の日のまじょもりでお茶会する三人。三人で飲む野原の味、夕暮れの味、日なたの味、森の味のお茶。朝露を集めた甘露な御神酒・・・。ゆったりと春の日が過ぎてゆきます。
ハナさんは生クリームを気に入ってくれるのでしょうか?その答えはなんとものんびりしたもので、微笑ましくさえあります。ハナさんが何者なのかは読んでのお楽しみ。

私がこれまでに読んだ梨木さんの著作では、ほとんどにメッセージ性が潜んでいましたが、本書にはそんな部分はありませんでした。ただ、ふたばちゃんがハナちゃんに会えなくなった、という一点にのみに秘められているのみ。
ふたばが大人から子どもへ移行する箇所において、作者は大人も子どもも本質的に変わりはないのだと云っているように思われるのです。

なんといっても絵が素敵なのです。オパール・グリーン、アップル・グリーン、ライム・グリーン、ミント・グリーンなどの薄緑や緑色の色調が清新。淡いけれど抑えた色調、スッキリとした描線、余白をタップリとった構図が落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
絵の効果もあるのですが、爽やかでのんびりとした心地よさを感じさせてくれる本です。心地よいやわらかな陽射しと微風を感じながら、くつろぎのひとときに。(2004/9/9)

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