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a piece of cake/吉田浩美

a piece of cake
吉田浩美

My評価★★★★

筑摩書房(2002年12月)
ISBN4-480-87338-4 【Amazon


クラフト・エヴィング商會の三代目による、小さくて洒落た装丁の1ダース12冊の本。本というよりもアートといった感じです。
a piece of cakeには「ひと切れのケーキ」という意味の他に、「朝めし前さ」という意味もあるのだそうで、そんな気持ちで作られた本ということ。ポケットに入れてどこにでも持っていけるサイズなのだそうです。

アルファベットの「a(A)」ばかりを集めた標本。書体の微妙な違いがわからなかったりするのだけれど。
ゆっくり犬の本。ストレス解消のため深夜にパンを作るのだそうで、それをレシピカードにした本。パートナーの吉田篤弘さんの文章の断片を本にしたもの。8小節の音楽を、1小節1ページにした本。
誤植を集めた「誤字標本箱」では、どのように理由で誤字になったのかも記入されていて、この誤字が面白かった。
コルク人形作家による、ワインの栓で作られた人形たちとその作り方。明け方の銀座という、ひと気がなく普段とはまったく違う銀座の表情を写した本。そして、何もない真っ白な本。
クラフト・エヴィング商會が手掛ける本には汚れやすそうなものが多いのですが、はかなくて繊細で、だからこそ大切にしてもらいたいという気持ちから、あえて汚れやすい本にしているのだということがわかりました。

12冊の本の内容は、それぞれ日常生活の様々でささやかな断片のように思います。日常生活のふとした瞬間に、見たり感じたりした出来事が本になったような。
これらの本たちからは、作者の本への愛情が伝わってくると同時に、ゆっくりのんびり、急がずに本と向き合ってほしい、といったような気持ちが感じられるのです。
先を急いでページをめくるのではなく、お茶でも飲みながらゆっくりと眺めながら読みたい。本書はそんな時間を提供しているような気がします。(2007/4/4)

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