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カーリーおばさんのふしぎなにわ/アイリーン・ハース

カーリーおばさんのふしぎなにわ
文:ルース・クラフト,絵:アイリーン・ハース

My評価★★★★★

訳:岸田衿子
あかね書房(1981年6月)[絶版]
8397-12906-0027 【Amazon
原題:CARRIE HEPPLE'S GARDEN(1979)


真夏の夕方、3人の子どもたちが遊んでいたら、ボールが塀を越えてカーリー・ヘプルおばさんの庭に入ってしまった!
カーリーおばさんの目はギラギラ、髪の毛はバラバラで、夜には灯りを持って「おいぼれソーセージ。だいじょうぶだよ」なんて言うらしい。
子どもたちはドキドキしつつも、カーリーおばさんの庭に潜り込んでみた。

ジャングルのような庭でボールを見つけました。でもカーリーおばさんに見つかってしまいました!
カーリーおばさんは、せっかく来たんだから珍しいものを見せてあげようと言います。子どもたちは恐る恐る後について行くしかありません。
なぜって?逃げたって、カーリーおばさんに魔法で呼び戻されるかもしれないのだから。
カーリーおばさんは、庭を案内してくれました。庭には、青い星の周りに緑の霧・・・。そして、おいぼれソーセージの正体が明らかに。
帰り際に、壺にしまっている「ハーミット」をくれると言います。
ハッミート!子どもたちはドキンとしました。ハッミートとは独りで暮らしているおじいさんのことだからです。
カーリーおばさんは、おじいさんを壺に閉じ込めている!?

********************

子どもたちの誰も入ったことがない、塀の向こうの鬱蒼とした庭。子どもにとってそこは格好の「おばけ屋敷」。
「おいぼれソーセージ」なんて言うおばさんは、子どもには魔法使いとしか思えません。捕まったら何をされるかわからない。しかも、おじいさんを壺に閉じ込めているなんて・・・。
カーリーおぱさんには随分ひどいことですが、ときに子どもは嬉々として、恐怖を創りだすもの。恐れつつも、実は恐れてることを求めていて、それと意識せず楽しんでいるのではないでしょうか。

緑の霧の庭は、夏の日暮れどきの神秘さと、薄気味悪さの同居する不可思議な時刻にピッタリ。薄緑の霧の宵闇が神秘的で美しい!こんな庭で過ごしてみたいです。
ハース独特の滲ませてぼかした色彩が、幻想的な雰囲気を盛り立てています。ページ全体が淡い緑色なので、本当に緑の霧につつまれているかのよう。樹々や草花の香りが混じる薄緑色の空気が立ち昇ってくるようです。
澄んだ夏の宵に漂う草木の芳香、そこには微かにオレンジ・スパイスの匂い・・・。なぜオレンジ・スパイスかは読んでのお楽しみ!(2002/3/7)

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