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石に話すことを教える/アニー・ディラード

石に話すことを教える
アニー・ディラード

My評価★★★★☆

訳:内田美恵
めるくまーる(1993年11月)
ISBN4-8397-0074-5 【Amazon
原題:Teaching a Stone to Talk(1982)

目次:イタチのように生きる/密林の中で/プロヴィデンチャの鹿/石に話すことを教える/はるかな丘の上で/皆既蝕/レンズ/岩上の生命、ガラパゴス/沈黙の草原/戸口に立つ神/蜃気楼/逗留者/エースと8のカード/極地への遠征


石に話すことを教える
アニー・ディラード(1945年生まれ,アメリカ)は詩人・エッセイスト・作家。
1974年に詩集でデビュー。同年発表したエッセイ『Pilgrim at Tinker Creek(邦題『ティンカー・クリークのほとりで』)』で、1975年度のピュリッツアー賞を受賞。

本書は14篇から成るエッセイ集。初めて手にした彼女の著作。分類すればネイチャー・ライティングになるのでしょうが、一般的にイージするネイチャー・ライティングとはかなり異なります。こんな書き手がいるんだ、と驚きました。
読みながらゾクリとする快感にも似たものを感じてました。と同時に、足元を掬われるような感覚を覚えました。ですが正直言って、読んでいる間戸惑いましたし、いまだ消化できていません。
誤解のないように言うと、難解な言葉で書かれているわけではないです。難しい言葉はなく、文章はどちらかと言えばシンプルなのです。

彼女は自然を見つめつつ人間の内面世界に分け入り、そこから翻って世界をみつめる・・・と書いたけど、かなり陳腐。このエッセイ集について表現する能力も語彙も私にはなかった・・・。そんな自分にガックリ。
錆つつある(すでに錆びている?)私の脳では、彼女の意識やイメージをトレースしながら読むだけで集中力が必要なのです。それでも理解できていないんだから・・・。
この歳になると自分の限界はわかります。その限界の中の一つとして、いかに社会的通念及び社会的概念の中で生きているか、ということが思い浮かびます。しかも自ら進んで浸っているんですよねぇ。それは、社会的通念・概念という囲いの中にいることで安心できるから。そのような囲いを、アニー・ディラードは軽々と飛び越えてしまうのです。

本書を読んで、言葉とはなんだろう、文章講座などで文体云々というのには意味があるのだろうか、と思いました。
文章講座は、作家志望者をある一定のレベルに引き上げるにはいいでしょうし、そうした中から突出した作品が現れることは否定しません。しかし文章講座や、文体がどうのこうのと言うレベルでは到底到達できない地点があるのだと気づかされました。
あぁ、やっぱり陳腐・・・。(2012/5/25)

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