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ケルトの白馬/ローズマリー・サトクリフ

ケルトの白馬
ローズマリー・サトクリフ

My評価★★★☆

訳:灰島かり
ほるぷ出版(2000年12月)
ISBN4-593-53377-5 【Amazon
原題:Sun Horse,Moon Horse(1977)


古代のイングランド南部の丘陵地帯。
イケニ族の族長ティガナンの末息子ルブリンは、空を飛ぶツバメなどの絵を描くのが好きだった。ルブリン絵は、そのものの本質を模様のような線で描いていた。
やがてルブリンの母が亡くなり、女系なので妹テルリが世継ぎとなった。樫の木の賢者イシュトラの神託によって、テルリの婿に、ルブリンの親友ダラが選ばれる。
テルリとダラの結婚式直後に、南方からアトレバーテス族が襲来。族長ティガナンや多くの人々が死んだ。ルブリン他生き残った人々は、アトレバーテス族の奴隷となる。
アトレバーテス族の族長クラドックは、ルブリンの才能を知り、ある仕事を命じる。ルブリンは、一族のために取り引きを申し出た。

********************

イギリスのオックスフォードから30キロ離れた丘陵地帯アフィントン村では、山肌に巨大な白馬の絵が描かれているそうです。それはキリスト生誕の百年ほど前の遺跡らしく、誰がどのような目的で作ったのかはわかっていないのだそうです。
ローズマリー・サトクリフ(1920-1992,イギリス)は想像力を駆使して、誰が何のために、どのような状況でどうやって白馬を描いたのかを物語にしたのが本作。白馬に込められた古代人の想いを込めて、サトクリフは力強く簡潔に確信を持って語っています。

少年から青年へと成長する、主人公のルブリン。彼は類稀なる才能を持つのですが、その才能は他人には理解されないんですね。愛する人々に理解されない彼は、常に孤独を感じているのです。
しかし彼は機会を得て、一族のために命を込めて持てる才能を発揮する。その彼の誇り高さ、尊厳。そして未来への想い。
ルブリンは能力を全て出し切り、それで死んでも悔いはないと希う。一生に一度でいい、持てる能力の全てを出し切れたら・・・。それはもしかすると作者の願望なのかも、と思わずにはいられませんでした。(2002/12/12)

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