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竜の子ラッキーと音楽師/ローズマリー・サトクリフ

竜の子ラッキーと音楽師
ローズマリ・サトクリフ

My評価★★★☆

訳:猪熊葉子
岩波書店(1994)
カバー画・挿絵:エマ・チチェスター=クラーク
ISBN4-00-110622-1 【Amazon
原題:THE MINSTREL AND THE DARGON PUP(1993)


はらぺこの旅の音楽師が海岸で拾った卵。その卵から竜の子が孵りました。
音楽師は竜の子を「ラッキー」と名付けて、首に紐をつけて犬のように連れて歩きます。竜の子といっても、ラッキーはダックスフント2匹ぐらいの大きさでしかなく、とてもおとなしいのです。音楽師はラッキーが側にいると、スラスラと歌が作れるようになりました。

ある秋の日、珍しい竜の子のラッキーを見世物にして稼ごうとする男が、音楽師が寝ている間にラッキーを連れ去ってしまいました。
音楽師はラッキーを探して旅をしますが、なかなかみつかりません。音楽師の歌はどんどん悲しい歌になっていきました。
ようやく音楽師は、王様の宮殿で檻に閉じ込められているラッキーと再会。ラッキーは王様が集めている、珍しい動物のコレクションになっていたのです。

********************

音楽師と竜の子の心温まる物語。サトクリフ最晩年の作品で、彼女の死後に出版されました。
サトクリフは幼い頃の病気がもとで重度の身障者となり、車椅子の生活を余儀なくされ、犬を愛して生涯の道づれとしていたそうです。この絵本は、そんな彼女自身の体験が元になっているのだと想われます。
人と動物がお互いに愛し合い、慎ましく暮らす姿が平明に描かれています。これは絵本ですが、サトクリフの表現力にあっては、絵は絶対に必用だとは思えません。

リンゴのようにおとなしくてやさしい気立てで、クジャクの羽根でお腹をくすぐられるのが好きなラッキーは、一般的な竜のイメージからは程遠いです。まるで犬のようだけれど、かわいいんですよ。(2001/6/1)

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