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太平洋の岸辺で/マーク・ヘルプリン

太平洋の岸辺で
マーク・ヘルプリン

My評価★★★

訳:柴田元幸
角川文庫『燃える天使』所収(2009/10/25)
ISBN978-4-04-394308-1 【Amazon
原題:The Pacific(1986)


第二次世界大戦中、工場にはふさわしくない風光明媚な入江のある町。26歳のポーレットは、戦闘機の部品の組み立て工場で働きながら、戦場へ行った夫リーの帰りを待ち続ける。夫は、戦争から戻ってきたら、陽の光が美しいといわれるカリフォルニアに住みたいと言う。
ポーレットは人一倍仕事をこなし、菜園を手入れして、夫の帰りを待ちわびる。やがて夫の所属する海兵隊師団がタラワに上陸、激戦が・・・。彼女はさらに仕事に打ち込んでゆく。世界は変わるはず、という奇跡を求めながら。願いを込めて。

********************

柴田元幸編訳のアンソロジー『燃える天使』に収録されている、マーク・ヘルプリン(1947年生まれ,アメリカ)の短篇。編訳者あとがきによると、作者は自身のヴェトナム戦争体験を基にしているという。
作中でリーの所属する海兵師団がタラワに上陸するが、これは第二次世界大戦中の1943年11月、タラワ環礁での日本軍と米軍の戦闘「タラワの戦い」のこと。アメリカでは太平洋戦争の激戦地として有名なのだそうだ。

戦場からの夫の帰りを待つ若妻ポーレットの心理が書かれた短篇なのだけれど、そこはマーク・ヘルプリンなので一筋縄ではいかない、私には。
マーク・ヘルプリンの邦訳作品は少ないけれど、どれもイメージ通り受け止めればいいのか、深読みすべきなのか判断がつかない。この短篇もそうだ。なかでも短篇は、物語から得られる情報量が少ないので判断に苦しむ。それとも、そのまま受け止めればいいのかなあ。妙に心に残るのだけど、それがなぜなのかがわからない。私の読解力の問題なんだろうな。
この『太平洋の岸辺で』も、読んだ後に「この物語は何を言いたいのかな」と考えてしまった。難しくはなく、ポートレットの行動も願いもわかる。だけれど、それでも何かを読み落としているような、安易には言えない何かがあるような・・・。
おそらく「この物語はこうだ!」と答えが一つに限られているのではなく、読んだ側が自分なりに受け止めればいいのではないかと思うのだが。うーん、それとも波長が合うかどうか、ということなのかなあ。(2009/12/6)

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