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窓の下で/ケイト・グリーナウェイ

窓の下で
文・絵:ケイト・グリーナウェイ

My評価★★★★☆

訳:白石かずこ
ほるぷ出版(1987年9月)
ISBN4-593-52131-9 【Amazon
原題:UNDER THE WINDOW(1878)


マザーグースより平明で刺のない軽やかな唄とともに、古きイギリスの子どもたちと庭が優美に描かれた絵本。
垣根から薔薇がのぞいたり、木々には花々が咲き乱れる田園という感じの風景。こじんまりとしながらも風格を漂わすイギリスの家々・・・。
子どもたちは戸外で輪まわしをしたり散歩したり、ときには淑女のようにお客さんを招いてお茶会を催したり伸び伸び過ごします。

********************

グリーナウェイ(1846-1901,イギリス)は自らが生きた、機械化されて合理化された時代・都市そのものではなく、かつてのイギリスが持っていたであろう自然と、それに調和する町、素朴でのびやかに過ごす子どもたち、そういった風景と時間を描いているとように思います。
彼女の描く風景は、どんなに時代や生活が変わっても決して古びることなく、清澄な空気ともども、人々に郷愁の念を呼び起こすのではないでしょうか。
だからと言って感傷的なのではありません。後のアール・デコへと通じるかのような、装飾的で安定したバランスのとれた画面構成は、華やかでありながら落ち着きを感じさせ、叙情的でありながらも凛とした印象が感じられるのです。
そんな風景に佇む子どもたちのファッションは、「グリーナウェイ・ボーグ」と呼ばれています。グリーナウェイ・ボーグは見どころのひとつ。子どもたちの服装はかわいらしいのですが、これはなんとグリーナウェイのおばあさんの時代の服装なのだそうです。

古雅でありながら、廃れることのないであろう現代人にも愛されるクラシカルな雰囲気を持った絵本だと思います。(2001/6/15)

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