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神と野獣の都/イザベル・アジェンデ

神と野獣の都
イザベル・アジェンデ

My評価★★★

訳:宮崎壽子
扶桑社海外文庫(2005年7月)
ISBN4-594-04985-0 【Amazon
原題:La Ciudad de las Bestias(2002)


15歳の少年アレキサンダー(アレックス)は、母親が病気治療をする間、父方の祖母ケイト・ゴールドと暮らすことになった。
作家のケイトはアレックスを同行して、人類学者たちとともにアマゾン河への探検旅行に出かける。ケイトの仕事は、「野獣」と呼ばれる密林に出没して人間を襲うヒューマノイドタイプの謎の生き物の記事を書くことだった。
探検隊には、ガイドの娘でインディオの言葉を解するナディアも同行した。ナディアはなぜかインディオの呪術師の庇護を受けている不思議な少女だった。

アレックスとナディアは、探検隊に協力を惜しまないブラジル人の実業家で富豪のカリアスが、何か陰謀を巡らしていることを知る。
密林で探検隊のメンバーが一人また一人と殺された。アレックスとナディアは、インディオの中でも特に外部と接触したがらない「霧の人々」にさらわれる。二人は霧の人々の世界に触れる・・・。
霧の人々とは?野獣は何者なのか?神々の秘密が隠された世界の目とは?神秘の扉が開かれるノンストップ・アドベンチャー!

********************

オーソドックスな展開の少年少女向け秘境冒険小説、または少年少女向け正統派冒険小説。作者は初めから若い読者向けに書いたのだそうです。
魔術的リアリズム系の濃い小説を期待していたんだけどなあ。面白くないわけではないんだけど、私が期待していたのとは違ってました。
はじめから冒険小説と思って読めば面白いとは思います、でもそれ以上ではなかった。これが児童書として刊行されたのなら、そういうものだと思って読むからいいのだけれど。あるいは、小学生のころだったら、ワクワクと楽しく読んだだろうな。

秘境探検中に次々と事件が起こって、少年と少女が世界の神秘に触れます。少年は恋をして成長し、望みの物を手に入れる。意外な人が悪人だったり、善人だったり(突然いい人になるなよっ)と、いかにも的なストーリー展開。
アマゾンにおける白人と原住民の関係、インディオの居住区問題、密林の乱開発と利権争い、汚職といった社会問題も盛り込まれています。私としては、こうした社会問題をもっと掘り下げてほしかったなあ。

主人公をアメリカ人にしたのは正解でしょう。アメリカ人のアレックスは初めてのアマゾンで、いろんなものを見聞して成長していきます。彼にとっては、何もかもが初めて体験することばかり。読み手はアレックスに寄り添って、彼の視線で次第にアマゾンを知ることになるわけです。
私としてはアレックスより、ナディアが気になります。ナディアは現地人の父親とカナダ人の母親を持ちます。アレックスはアメリカに帰ればいいけれど、ナディアはカナダには属せないのですね。彼女は今後どんな生活を送るのだろうと思ってしまいました。(2005/8/27)

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