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美食の歓び/キュルノンスキー,ガストン・ドリース

美食の歓び
キュルノンスキー,ガストン・ドリース

My評価★★★★

訳:大木吉甫
中公文庫BIBLIO(2003年11月)
ISBN4-12-204295-X 【Amazon
原題:Gaietés at Curiosités Gastronomiques(1933)


1927年フランス、投票によって「食通の王」に選ばれ、翌年に美食家アカデミーを創設したキュルノンスキー(本名モーリス・エドマン・サイヤン。1872-1956)が、食友ガストン・ドリース(1875-1945)との共著。

原題は「美食の歓びと興味」だそうで、料理人の立場から堅苦しく語った本ではなく、美食と美食家にまつわる諸々の面白おかしい珍談・奇談(でも当人たちはいたって真面目)のエピソードを綴った本。
キュルノンスキーはたんなるグルメではなく、美食学者(ガストロミー)。文学や芸術に通じている博学な知識の持ち主。フランス美食の歴史はもとより、レシピの秘話や、ヴィトル・ユーゴーやシューベルトなど文学者や芸術家たちの食卓についても語っています。

文章は、風刺とピリ辛のエスプリが効いてます。ときにはいたってマジメに書いているのだけれど、そのため逆にこれって本当なんだろうかと疑わしく思ったり。マジメにジョークを言っている感じで、どこまで本気なのかあやしい。でもって、そんなところが面白いのです。
私が特に面白かったのは「食通の決闘」の章で、二人の食通の貴族が決闘を行うのですが、その決闘の方法がいかにも食通といった感じ。

ともかく、全篇からフランス人の食への執着がヒシヒシと伝わってくるのですが、その執着心は常人にはとても理解し難いほど。いやはや、呆れるしかない。
ともあれ、食通とそうでない人、また文学好きの人にも愉しめる一冊でしょう。(2003/12/27)

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