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しばわんこの和のこころ3/川浦良枝

しばわんこの和のこころ3 日々の愉しみ
文・絵:川浦良枝

My評価★★★★☆

白泉社(2004年3月)
ISBN4-592-76102-2 【Amazon


立春をひかえた節分の夜、風邪をひいてしまったみけにゃんこ。しばわんこは甲斐甲斐しく、おかゆを作って看病します。みけにゃんこの前に、どこからか一つ角の鬼の子どもが現れました!小鬼は何者?そもそも鬼とは何なのでしょう?
そして五月。といえば端午の節句。五月人形や兜飾りに菖蒲湯の謂れ。
お盆(盂蘭盆会)に、みけにゃんこの前にぶちにゃんこという猫が現れて、夜中の肝試しを挑んだ!みけにゃんことしばわんこが、夜中に待ち合わせの場所へ行くと・・・。
お盆が過ぎ、秋がきてみんなで秋草を見に古い庭園へ。江戸時代の人々園芸好きが語られます。着物の柄も園芸模様があるのですねえ。子どもたちと遊び、そしてまた年の初めがやってきました。

********************

菖蒲湯は一般的でしょうが、その他に「軒菖蒲」や「菖蒲打ち」というものがあるんですねえ。
薬玉(くすだま)は、菖蒲や蓬などの薬草を編み五色の糸で装飾して、無病息災を祝ったものなのだとか。鯉幟の吹流しにも使われている五色は、魔除けなんだって。

私には十二支(干支)とは何なのかが理解できなかったのですが、十干は「幹」、十二支は「枝」。十干も十二支も日を数える数詞で、これに陰陽五行説が結びついたのだそうです。
十二支はそれぞれ草木の生長の度合いやサイクルを意味しているのだそうです。つまり農耕のための暦的な役割があるということなのでしょうか。古代中国では、十二支は月を表す抽象的な文字だったとか。陰陽五行説が結びつく前のそもそもの干支は、聖樹信仰だったのでしょうか?
十干十二支の組み合わせは全部で60あり、誕生の年から60年目で初めの組み合わせに戻るため、赤ん坊に還る、という意味合いで、還暦には赤い衣装を着て祝うのだそうです。へえ、還暦とはそういう意味だったのですねえ。

引っ越し祝いにいただいた、てぬぐいの文様。判じ絵の文様は「よきこときく」。「よき」は小さい斧。「こと」は琴柱という、琴の音の高低を調節する道具。「きく」は万寿菊。これはわからないよぉ。菊はいいけれど、「よき(斧)」と「こと(琴柱)」は普通の人は目にすることないよね。この他にも文様が紹介されていて、なかでも情緒的なヱ霞、露芝、流水は、とても日本的だなあと思いました。
儚さやうつろいを愛でるという自然の捉え方は、日本人の時間感覚や論理感にも作用しているのではないのかなと思うのだけれど。

この絵本を読んでいると、普段何気なく受け止めていたものに、実はいろんな意味があることがわかりました。
科学や医学の発達していなかった時代に、人々が一年の節目節目に何を思い何を願って迎えていたのか。そんなことに思いを馳せてみると、そこには無病息災とか、それまで生活できた感謝の気持ちがあるのでは。そんな想いこそが、暮らしの悦びというものではないでしょうか。(2007/3/19)

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