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記憶のスパイス/高山なおみ

記憶のスパイス
高山なおみ

My評価★★★★

写真:齋藤圭吾
アノニマ・スタジオ(2006年10月)
ISBN4-87758-639-3 【Amazon


料理研究家・高山なおみさんのエッセイ集。料理とレシピ付き。ANAの機内誌『翼の王国』に連載されたエッセイを加筆訂正し、書き下ろしを加えて一冊にした本とのこと。高山さんは、エッセイストとしても秀逸なのです。

20年以上も前に、ペルー旅したときのノートに書かれていたクスコの赤いスープ「チュパ・デ・カマロン」。
マニラで食べた、おやじさんのお粥。波照間島の揚げ芋。フランス・オーヴェルニュ地方のトリュファード。韓国の海苔巻き。
ペルーやインド、フィリピン、韓国、ネパールなどの外国や、西表島、福岡、広島といった日本国内の旅で出会った食べ物たち。そして、子どものころの食べ物にまつわる思い出などについて書かれています。そんな旅先で出合った食べ物を、多少のアレンジを加えて紹介しています。
気負わず気取らない文章は、著者の人となりを表しているのではないでしょうか。

現地の人たちが日常的に食しているであろう食べ物は、やはり現地でしか味わえないもの。そうして食べた物を、著者は旅した当時の湿度や音、匂いなどの空気感ととともに再現しようとしているかのよう。
食べ物にまつわる記憶は、どこでどんな時を過ごし、自分が何を想いどう感じていたのか、誰と出会ったのか、といった著者の生き方に繋がっているように感じられてなりません。そのような記憶が、彼女の料理のスパイスとなっているのではないのかな。
たんなる料理本ではなく、旅行記でもあり、両者が渾然一体となったエッセイ集だと思うのです。

写真も素敵で、写真が食べ物の存在感を際立たせていて、どんと迫ってくるかのよう。素朴ながらも力強そうで、とても迫力があるんですよ。この写真が、食べ物の滋味を引き出しているように思われるのです。(2007/3/10)

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