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ゴムラスの月/アラン・ガーナー

ゴムラスの月
アラン・ガーナー

My評価★★★★

訳:久納泰之
カバー画・挿画:寺島龍一
評論社(1969)
ISBN4-556-01082-1 【Amazon
原題:The Moon Gomreath(1963)


『ブリジンガメンの魔法の宝石』の続編。オールダリー村のモソック家で暮らすコリンとスーザンが、またもや魔法の世界に巻き込まれた!
妖精王とイボ小人と黒い騎士オールバナックと出会ったコリンとスーザンは、魔女モリガンが生きていたことと、「ブロラハン」という怪物の存在を知らされる。
妖精王がブロラハンを退治するには、スーザンがアンガラドから贈られた銀の腕輪<フォーラのしるし>が必要だと言う。

スーザンは妖精王に腕輪を預けるが、その間にブロラハンに襲われてしまう。
ブロラハンからスーザンを救うには、キャデリンの"高等魔法"ではなく、"古い魔法"でなければいけない。コリンはスーザンを救うために、伝説の花<モサン>を手に入れようとする。

ブロラハンから解放されたスーザンは、ふとしたことからゴムラスの宵に「ハーラシング」(死の狩人)を目覚めさせてしまった。それは古い魔法が蘇えったからだった。
しかしコリンがモリガンに捕まってしまった。コリンを救うべくスーザンたちはモリガンと対決する。

********************

今作はスーザンが主役の物語のため、キャデリンの出番が少なかった。
キャデリンの使う"高等魔法"は理性で作られた魔法といえるかも。対して"古い魔法"は事物の一部であり何かの目的のためにあるのではない。そして古い魔法は月に関係する女の魔法なのだそうです。
古い魔法は「始原の魔法」とも言えるでしょう。だからキャデリンにできることはなく、彼の出番が少ないのかな。と言うよりも、作者の意図する混沌とした世界を表現するためには、理性に縛られたキャデリンでは無理があるのかもしれません。

オールバナックや妖精王、ハーラシングは、人間の理性とは別の次元に生きているんです。月に関わる女たちの魔法が加わったとき、ミステリアスでダークな奥行きのある世界が拡がっていきます。そのため前作よりも魅力的で、物語のテンポの良さもあいまって、前作より生き生きとしているように感じられました。
様々な伝説上の人物が登場するけれど、日本では一般的に知られている名称ではないため、どんな伝説の人物なのかすぐには思い浮かびませんでした。でも、読むには支障はなかったです。彼らの行動もしくは存在に理屈を求めてはいけないのでしょうね。古い魔法は理屈では割れきれないのだから。(2001/5/13)

ブリジンガメンの魔法の宝石

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