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世界のかわいいカップ&ソーサー/明石和美

世界のかわいいカップ&ソーサー
アンティーク、ヴィンテージと暮らす
明石和美

My評価★★★

誠文堂新光社(2012年4月)
ISBN978-4-416-81239-6 【Amazon


世界のかわいいカップ&ソーサー「アンティーク」「ヴィンテージ」といっても、ロココ調の華やかな花柄と金彩が施されたクラシカルな絵付けやシェイプがメインではないです。そうしたコレクターの人向けではないと思います。

かなりのページがスージー・クーパーの作品に割かれているのですが、スージーの本なら飯塚恭子さんが2冊出しているのでそちらがあれば充分(日本でこれ以上の本はないでしょう)。ただし、写真がキレイなので見応えはありました。
北欧のC&Sも、もっと詳しい本があるので事足ります。オールド・ノリタケについても同様。
また「世界の」といっても、東欧や中欧、ロシア、中央アジア、イタリア、スペインほかイベリア半島、アフリカ、イスラム圏のモノは扱ってません。フランスですらお粗末です。

この本の趣旨は何なのだろう?
著者がコレクターで、自分の秘蔵品たちを紹介するというのならわかるのですが、載っているのはアンティークやブロカントのショップから借り出したものたちなんですよね。ハッキリ言ってしまえば、アンティークやブロカントショップの宣伝にしかなっていないのでは。
自身のコレクションではなく、ショップから借りて紹介しただけの本。つまり、おいしいところの寄せ集め。それでも本として刊行されるんだ、と思いましたね。

見どころはミッドウィンターでしょうか。若き日のテレンス・コンラン(コンラン卿)デザインや、ジェシー・テイトがデザインしたC&Sを見ることができます。
オールド・ノリタケなど例外もありますが、中心となって紹介されているのは60年代の作品たちなのです。カウンターカルチャーなどを経て、ライフスタイルが大きく変化したころの作品たち。それらは庶民の日常遣いに適したタイプ。現代の私たちが日常遣いにできるモダンさのあるC&Sなんですね。
その先頭を切ったのが、20年代から活躍しているイギリスのスージー・クーパーなのでしょう。彼女のデザインは、19世紀までの貴族趣味的なデコラティヴさとは明らかに違う。
そうした視点で見るとロイヤル・ドルトン、ロイヤル・クラウンタービー、ロイヤル・アルバート、セーヴルなどの貴族趣味的な古窯作品が載ってないのは理解できます。
しかしワイルマンとシェリー、絵付けと金彩華やかなオールド・ノリタケが取り上げられている。オールド・ノリタケでもアール・デコはわかるのだけれど。
どうにも著者の選択基準が理解できない。そのため、いったい本書で何をしたかったのか、何を伝えたかったのかがわかりませんでした。
いろんなタイプのC&Sを見れる、という点ではいいんですけどね。(2013/3/19)

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