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小径の向こうの家/ベサニー・テューダー

小径の向こうの家 母ターシャ・テューダーの生き方
ベサニー・テューダー

My評価★★★★

訳:食野雅子
メディア・ファクトリー(1999年2月)
ISBN4-88991-816-7 【Amazon
原題:DRAWN FROM NEW ENGLAND(1979)


ターシャ・テューダーの4人の子どもの第一子ベサニー・テューダー(文筆家・画家)が、娘から見た母ターシャの生い立ちや少女時代、絵本作家として、そしてなによりも母としてのターシャについて語った本。
ターシャの幼女~少女時代、子どもたちが生まれた当時の生活が記録された多数の写真、家事の合間に描かれたスケッチや絵本の場面などが文章とあいまって、一家の生活の様子が形作られています。一家がどのような生活をしていた(いる)のか、他の写真集を見るより最もよくわかるよう。

ターシャの洗礼名はナターシャなのですね、知らなかった。
ターシャは少女時代から絵と演劇が好きで、19歳のときに絵本を手作りする。少女時代の写真を見ると、知的でおとなしい印象。でも意志は強かったのでしょうね。

第二次大戦中にターシャと夫は、ニューハンプシャー州の荒れ果てた古い農家を買い取って、昔ながらの生活をスタートさせた。
ベサニーは当時を振り返って、金銭的余裕がなかったからすべて自分たちでやらなければならなかったと言う。しかし母が農場の仕事と絵本の仕事、家事、育児をどうやって切り盛りしていたのか不思議だと。さらには子どもたちの服も手作りしていたターシャ。普通は育児だけで手一杯だろうに。
しかも電気も水道もなく、暖房は薪ストーブだけの生活なんですよ。もちろんテレビなんてものはありません。けれども、生活に追われていたという印象は受けないんですよねえ。

何もかもを自分たちでやらなければいけないからこそ、ターシャはそれを仕事とか義務だからとかではなく、想像力を生かして楽しみに変える。
子どもたちはもとより、犬たちにもバースデイパーティーをしてやったり、ターシャの作ったバレンタインカード、ターシャと子どもたちとで作ったイースターエッグ、その他季節ごとの数々のイベント。
ターシャが中心となって、みんなで協力して自分たちの手で楽しみを作り出す。子どもたちは小さなころから、母親の手伝いをして様々なことを教わっていく。そういったことが家族の絆となっていることがよく伝わってくるんですよ。
ちなみにコーギ犬を飼うようになったキッカケは、次男のトムだったとか。

ターシャは子どもたちが成長して家を出た1971年に、バーモント州の現在の家へ移ります。この家は長男が建てた家で、全景を見ると相当広い。こんなに広いとは思いませんでした。
植物の移植はトムが手伝ったのだという。ベサニーは引越しが完了するまで、ニューハンプシャーの家を守っていたとか。
やはり家族の理解と協力があってこそ、いまのターシャの生活があるんですね。それはターシャが子どもたちの幼い頃からどう接してきたか、という積み重ねによって築かれたものなのでしょう。それこそが、現代の多くの家族が見失ってしまったものではないでしょうか。(2006/3/28)

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