スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ウサギ料理は殺しの味/ピエール・シニアック

ウサギ料理は殺しの味
ピエール・シニアック

My評価★★★★★

訳:藤田宣永
中公文庫(1985年5月)[絶版]
ISBN4-12-201219-8 【Amazon
原題:Femmes Blafardes(1981)


警察をお払い箱になり、私立探偵事務所に勤めはじめたセヴラン・シャンフィエ。彼は調査地へ向かうため、車でフランスのとある田舎道を走っていた。だが目的地へ着く前に、ポンコツ車がエンコ。修理に数日かかるため、小さな町に足止めされる。
折りしもこの町では、若い女性を狙った二件の殺人事件が起こり、町の人々を震撼させていた!
事件はすべて木曜日に起こった。そしてまた木曜日が巡り、第三、第四の殺人が!いずれの場合にも、死体のそばには一本の扇が置かれていた。

シャンフィエは毎夜、町一番のレストラン『オ・トロワ・クトー』で夕食を摂る。オ・トロワ・クトーで木曜日に『狩人風ウサギ料理』が供される日、若い女が殺される。ウサギ料理と殺人には何の関係があるのか?探偵事務所をクビになったシャンフィエは、町に滞在を続けて独自に調査を始めるが・・・。狩人風ウサギ料理と事件には、どんな関係があるのか!?

********************

訳者はピエール・シニアック(1928-2002)を、フランスのミステリー界ではリーダー的存在で、最もユニークな作家だと断言しています。私はミステリーは不案内だけど、確かにユニーク。こんな作品は他にないと思います。ブラックでクセは強いけど、マジに異色作!バカミスとして挙げたい気も。

女占星術師や町唯一の娼婦館、地方新聞社の社主、文化センター・ホールと映画館の管理人、百貨店のオーナーなど、多彩な人物が登場するのですが、どの人物もクセ者。そういった大勢の人物を配し、シャンフィエを主人公とする探偵小説?フランスらしくグルメを扱ったミステリー?と思いきや・・・。これ以上はネタバレになるから書けません。

この作品が異色なのは着想(謎)そのものなんですが、着想(謎)が解けてからの19章以降にあります。ただ、論理的整合性はどうなるかな、という気がしなくもない。
また、不確定要因が多すぎるため現実味に欠けると思うのですが、「そんなの瑣末にすぎない!」と思わせるだけのものがあるんですよ。この作品を好きか嫌いかは置いといて、ともかく妙なんです。こんなのは他ないでしょう。一読の価値あり!(2004/3/18)

追記:ながらく絶版で入手困難なことから「幻の名作」とまで言われていたようですが、2009年12月に創元推理文庫から復刊。めでたい!【Amazon:創元推理文庫版】(2009/12/27)

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

H2

Author:H2
My評価について
=1ポイント
=0.5ポイント
最高5ポイント

最新記事
カテゴリ
最新コメント
最新トラックバック
FC2カウンター
検索フォーム
リンク
QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。