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鬼平犯科帳(22)/池波正太郎

鬼平犯科帳(22) 特別長編 迷路
池波正太郎

My評価★★★★

文春文庫[新装版](2001/1/10)
ISBN978-4-16-714272-2 【Amazon


鬼平犯科帳(22)火付盗賊改方の同心・細川峯太郎の様子がおかしい。火盗改の長官・長谷川平蔵こと「鬼平」が細川を尾行すると、なんと博打にハマっていた!
その鬼平の跡を尾けてくる者がいた。鬼平は襲撃されるが難をかわす。

しかし火盗改の与力が殺害された!長男・辰蔵が襲撃される。さらに役宅の下働きと、娘の嫁ぎ先の者が殺された。犯人は何者なのか?
鬼平に怨みを抱く者だろうが、手がかりが得られないため、まったく目星がつかない。

時同じくして大盗賊・法妙寺の一党が江戸に現れ、暗殺事件にかかり切りになれなくなった。一方、幕閣内で、一向に事件を解決できない鬼平解任の動きが・・・。

********************

細川峯太郎は木村忠吾より、タチが悪いかも。忠吾は峯太郎にかつての自分を重ねて陰から案じているのだから、忠吾も成長したんだなあ。
その細川の博打騒動から、物語は意外な方向へ展開していく。同心・与力だけならず、鬼平に係わりがあるということだけで殺される事件が続く。鬼平は弱点を突かれ、手がかりを得られず、焦燥を隠せない。

少しずつ探索の糸が手繰り寄せられ、じわりじわりと犯人一味を追い詰めていく。地道な探索によって、いかにして犯人が絞られていくか、というところが長編ならではの醍醐味だろう。

しかも今作では、鬼平は役宅を飛び出して、直接指揮を執って探索を進める。それは部外者を巻き込みたくないからだろうことは、女密偵・おまさの涙からも察させられる。
鬼平が無頼者だったころの過去、罷免騒動までが絡んで、物語は緊迫の度を上げている。

ふと思ったのだけれど、登場人物は相当な数になる。これだけの登場人物を書き分けて、物語を進行させ、収斂させる作者の手腕に感服させられる。
時代小説に限らず、昨今の作家は、これほどの数の登場人物を書き分けて、使いこなせるだろうか。(2009/11/5)

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